
カニ玉浮かんだ汁ビーフンにバーツァン
「ビーフン東」に今日は呼ばれた。新橋駅前のビルの2階の人気のお店。
いつも開店前に行列ができる。
だから今日は早めに行こうと20分ほど前につく。
そしたら1番。入り口横の椅子に座って待ってたらどんどんにぎやかになってきて、開店時間には20人ほど集まっていた。
お店開店。

カウンターの一番端にひと席もらってすかさず注文。
銀座から新橋に移動する間にすっかり注文は決まってました…、蟹玉汁ビーフンの小にバアツァン…、台湾風の粽をたのむ。
目の前が粽を蒸す場所。大きなせいろから粽をとりだしお皿に乗せて、キチッと結んだ竹紐を切ってひらいて、搾菜のせて出来上がり。

それに合わせて汁ビーフンもできあがり、お待たせしましたと一度に揃う。
深皿に張られたスープに漂う蟹玉。

みるからにふっくらしていて、熱はしっかり入っているのにしっとり感を残した仕上がり。
箸で探るとビーフンが下からでてきて、一緒においしい香りの蒸気が噴き出す。
このビーフンの食感が特別なんです。
バサバサ歯切れる。そして散らかり口の隅々をくすぐるようにしながらお腹の中へと消えていく。スープの味はやわらかで、塩も醤油も最小限にてスープの旨みが広がっていく。
蟹玉は見た目通りにふっくらしていて、具材はカニのほぐし身にネギにグリーンピースだけ。ほどよく含んだ油がスープに徐々に混じってコクになる。
なんともやさしくあったかい。

そしてバーツァン。
これほどうつくしく整った三角錐の食べ物が他にあろうかって食べるたびにウットリしちゃう。
表面つやつや、餅米同士がくっついて形を保っているけれど、箸を当てるとホロリと崩れる。中からゴロゴロ、具材が転がり出してくる。

ぶつ切りにしてトロトロになるまで煮込んだ豚バラ肉。
椎茸、うずらの卵がゴロゴロ。中に茹でたピーナッツも混じってそれがコツコツ奥歯を叩いてたのしい。餅米自体はムッチリしてい、けれど粘るでなくほどよく散らかる。

おいしいなぁ…、しみじみおいしい。

レンゲに粽をのせたところに蟹玉のせてスープに浸して食べるとこれが、ふわふわむっちりサラサラと味、食感をクルクル変えてどの状態もおいしいことにまたウットリ。
熱いスープに浸かってもなおもザクザク歯切れるビーフンの小気味良さがまた独特で、お腹が芯からあったまる。

れんげですくって飲んでた汁ビーフンのスープも残りわずかになったところでお皿を持ちあげ飲み干して満たされました。オキニイリ。