ほんのりおむすびにショコラショー
東京駅の近くで野暮用。東京駅で朝ごはん。
家をでるのにちょっともたつき約束の時間が迫る。それに昨日、たくさん食べてお腹が重い。
おむすびでテキパキすませようと「ほんのり屋」を選ぶことにした。
正月2日ですでに駅構内は人出が多く、お店もにぎやか。
おむすびの種類は豊富で、ひとつは明太子、もう一つは鮭親子。理由は目立つところに置かれてて、あれこれ選ぶ暇なくたのんでしまった次第。
いつもならたのまぬ組み合わせだなぁ…、って思って笑う。お味噌汁をおつけしますか…、というのでたのんでひと揃え。
そういえば軽めの朝が目的だったからおむすび1個でよかったのに、ってお膳の上を見て思う。おむすびって仲良く2個並んでいるからおいしく感じるものなんだよね。しかもちょっと小さめ。だからよし。
海苔はしっとりご飯にはりつき特別感はないけれどほどよい感じ。几帳面な正三角形が、料理というより製品という感じがするのはしょうがないとこ。大量に、そして均一に作られたものを安心できると感じる向きにはちょうど良い。
噛むとムチュンとした食感です。ご飯が潰れず、けれど一粒ひと粒がしっかりくっつきあって仕上がる。ちょっと上等なコンビニおむすびって感じでしょうか。
三角形形作ったご飯のパティで明太子のペーストを挟んで海苔で巻いて仕上げたご飯のサンドイッチみたいな仕上がり。どこを食べても明太子が同じ分量、口に入ってやってくるのが悪くないと思えばこれも悪くない。
鮭のほぐし身で炊いた味付けご飯をイクラと一緒に握った親子結びも均一にして程よい仕上がり。味噌汁までもがほどよくて、とにかくお腹は満ちました。
用事を終えてちょっとぼんやりしようと八重洲口の地下街の入り口近くの「ゴディバカフェ」。
最近、商業施設の中にお店を増やしはじめているけれど、ここが確か一号店。
気合いの入った店作りです。
セルフサービスのお店なんだけど、客席部分は上等なカフェ。繭のような形のハイバックチェアが壁に向かって並んでいたり、袖壁付きのソファがあったり凝っている。
パステルカラーも女子的で、とはいえ駅近の地下街入り口というわかりやすいロケーションもあってでしょう…、おじさんたちの待ち合わせによく使われている。
対象顧客の女性が肩身狭そうにみえるところがいかにも残念。しょうがない。
ショコラショーをもらいます。寒くなってから、気持ちがなんだかショコラショーに向かっているとでもいいますか…、最近よく飲む。お店、お店で味わい、風味、特に濃度が異なり好みを探すたのしみがある。
ここのショコラショーはぽってりタイプ。濃度が高くてトロンと喉を撫で回すような感じが独特。ビロードみたいな喉越しとでもいいますか…、肉感的でボクは好き。
飲み心地はいいのだけれど味に関しては甘めの仕上がり。酸味がおだやかで華やかさにちょっと欠けるかなぁ…、それにチョコレートらしい香りが若干おとなしくって勿体なさを感じちゃう。
それにしてもゴディバってブランド。
昔は一流で憧れに満ちたブランドだったのに今ではかなり価値が下がった感じがする。だって駅ビルやショッピングモールにさえあるブランドだもの。他にプレミアム感のあるショコラティエがたくさんできたし。
そうか、場所を選ばずお店を作りすぎたゴディバはショコラティエじゃなくてチョコレートショップという場所に自ら降りていってしまったんだなぁ…、不二家がケーキショップであってパティセスリーって呼ばれないのと同じかもって思ったりした。お勉強。
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