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インデアンカレーでインデアンカレー
インデアンカレーでインデアンカレー。
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メニューは単純。カレーライス、カレースパゲティ、ハヤシライスにミートソーススパゲティという4種類だけ。
カレーの量やご飯の量が加減できたり生卵を落としたりできていつもそこで迷う。
特にカレーライスのときにはご飯を普通にしようか小盛りにしようか…。
ルーも大盛り、ダブルとあってどの組み合わせが今日の気分にぴったりなんだろうって悩む。
普通に普通だとルーが足りない。
ご飯小盛りにルー普通でも足りなく感じて、ご飯小盛りルー大盛りっていうのをたのむことが多い。
ご飯小盛りにルーダブルでたのんだときにはカレーが多くて口が休まることがなかった。ルーが絡まぬご飯がご飯のままのところがいい口直しになるんだなぁ…、ってそのとき思った。
そういえばご飯普通ルーダブルっていうのをたのんだことがなかったよな…、って思って今日はそれにする。腹ペコだったわけであります。ちょっと待つ。
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カウンターの円弧を描いて曲がった角に今日は座った。
まずお水。
それからキャベツの酢漬けにずっしり重いスプーンが並ぶ。
ここに座ると、カレーが収まった大きなポットがほどよき距離をおいて目の前ある。
お店の人がご飯の上にカレーを注ぐ姿がよく見えるんです。
レードルでカレーをすくってちょっと高い場所から注ぐ。
カレーを注ぐのにあわせて左の手首にのせたお皿を動かし、ご飯にまとわす。
背筋を伸ばしてためらいもなく注ぐ姿がうつくしく出来上がったお皿にカレーのタレがひとつもないのにウットリ。
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さすがルーダブルです。ご飯をカレーがすっかり覆って、お皿いっぱいに流れて満たす。
つやつやしていてぽってりなめらか。
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具材はほとんどカレーに溶け込み牛肉の塊肉が2個転がっている。
いつも几帳面に肉は2個。
肉だけダブル、トリプルなんて注文ができればしあわせなのになぁ…、って思いながらさて食べる。
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まず甘い。辛いカレーの香りがするのに舌が感じる甘さに一瞬びっくりし、びっくりしたら途端に辛くなっていく。辛く感じるとあとはひたすら辛くて、甘辛いのじゃなくて甘さが辛さに置き換わっていく不思議なおいしさ。
辛さに舌が馴染むと旨みが舌の中から湧き出してくる。あぁ、おいしいって思いながら次のひと口。甘さが辛さに置き換わり最後に旨みで幕を引く…、その繰り返しで汗をかく。
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カレーはほどよい温度感。決して熱々ではないのだけれど、ご飯が熱い。ルーだけ食べるとただ辛い。ところがご飯の熱さが混じると「痛くて辛い」になっていくのが面白い。
ぽってりとしたカレーがご飯の粒のひとつひとつをくっきり感じさせるところもオゴチソウ。
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舌がヒリヒリしはじめたら酢漬けのキャベツで舌をリセット。
とろけるほどに煮込まれた牛肉を食べればクチャっと崩れ、あっという間にお皿は空っぽ。
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オキニイリ。