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王朝の映画の話、そしてジョンローン
ラストエンペラー。
1987年公開のイタリア・中華人民共和国・イギリス・フランス・アメリカの合作映画。
よくこれだけの面子を集めた…、って感心させられる大作です。
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1908年、北京。清の皇族に生まれた溥儀 (ふぎ)は、西太后の任命によってわずか3歳で清朝皇帝の地位についた。近代化の嵐にもまれ、孤独な日々を送らざるを得なかった溥儀は、即位してから文化大革命以降に至るまで、激動の生涯を歩んでいく。
大好物の王朝ものにして歴史抒情詩!
なにしろ本物の故宮で世界初のロケーション。
一日、数万人が訪れるという観光客を数週間にわたって完全にシャットアウトして撮影したのは中国共産党の全面的なる協力あってのこと。
だから随所に共産党的味付けがなされてはいる。
溥儀の自伝「わが半生」が原作ではある。
けれど史実と異なる解釈や描写はたくさんあって、なのに決して嘘っぽくない。
ひとえに「本物の故宮」を舞台に物語がくりひろげられているからなんでしょう。
決してピカピカじゃないのね。
バカでかいことはわかる。
けれど色は褪せて人もまばらで廃墟のように見える場所もところどころにあって、それが不思議なリアリティを出している。
史実とはいつもキラキラしているわけじゃないのす。
子役時代はほぼ完璧
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