![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158807645/rectangle_large_type_2_7fdca157ac49aa652f584ea73e110da9.jpeg?width=1200)
浅草参りにあんかけのそば
明日は月命日。でも今日から出張しなきゃいけないから一日前の今日、浅草にお参りにくる。
ついでに昼を「翁そば」。開店と同時にお店に入る。
![](https://assets.st-note.com/img/1729504841-RXrQ7Omhi2eHBTYbFCEyDj0q.jpg)
あとから続々、お客さまがきて店はたちまちにぎやかになる。
夏にはカレー南蛮で汗をかきました。
今日はあんかけ。
![](https://assets.st-note.com/img/1729504879-nmvRJcuoNZAkTwa2HIDgjLlV.jpg?width=1200)
カレー南蛮そばで有名な店ではあるけど、カレー南蛮とあんかけのどちらが好き?って聞かれれば、ボクはあんかけ。
ぽってりとした餡の状態、出汁の風味に汁のコク。どれをとっても一級品でボク好み。
「あんかけください」っていうとすかさず「そばですね?」って聞いてくれるのネ。そばにする。
待っていたら斜向かいのお客さまにあんかけうどんが運ばれてくる。
たぐりあげたうどんのねっとりなめらかで、餡をまとった白肌がまた艶っぽくって、あれも多分、おいしいんだろうなぁ…、って思ってうっとり。
そういえば一度もここでうどんを食べたことがないのね。
「あんかけ」って注文すると「そばですね?」ってお店の人は聞き返す。ここではそばが正解なんだろうと思ってそれでそばばかり。
![](https://assets.st-note.com/img/1729504913-F4Cc0Ef1TatKGP7vZqru5odj.jpg?width=1200)
5分ほどであんかけそばがやってくる。
鼈甲色のツユの中にお麩やかまぼこが沈むようでいて沈まず揺れてみえるところがまずオゴチソウ。
![](https://assets.st-note.com/img/1729504943-RlCedrZVT9v4wtIu5jFoz6NK.jpg?width=1200)
丼を横から見ます。
ごらんあそばせ、この見事なる表面張力!
しっかりとした餡だから器を揺らしてもたじろぐことなく、ただただ湯気を吐き出すばかり。
![](https://assets.st-note.com/img/1729504965-rVEZFGNhPR8qtBsxvyWLApS6.jpg?width=1200)
餡に閉じ込められた具材ゴロゴロ。
ナルトにかまぼこ、お麩にしいたけ、茹で三つ葉。
この椎茸がおいしいのね…、大きく肉厚。しっかりとした甘辛味に炊かれてて噛むとクチュッと歯切れて煮汁をジュワッと吐き出す。
![](https://assets.st-note.com/img/1729505413-enaZtP6v4xQGD9NC2XBpI1iH.jpg?width=1200)
箸を丼の底まで沈め、グルンと回して麺をかき出す。
閉じ込められた蒸気が一気に噴き出して、おいしい出汁の香りにむせる。
太くて硬くて歯応えのあるそば。
表面に細かな凸凹があってそれが餡をしっかりつかみとり口の中へとやってくる。汁そばを食べているはずなんだけど、あんかけ焼きそばを食べてるようで汁っぽさがないのが独特。
![](https://assets.st-note.com/img/1729505489-P1TlaCfq9ABUNoi0dLwj3rEp.jpg?width=1200)
頑丈な餡が口の中で最初はねっとりしてるんだけど、しばらくするとほどけて汁になっていく。そばは熱々、餡も熱々。しかもとろみで熱さがずっと持続してうんざりするほど熱いのだけど、その熱さがおいしい。
インバウンドさんも多くてみんな黙々と熱くて太いそばと格闘してらっしゃる。
熱々の太い麺をたぐりあげることができない人も多いだろうけど、ボクもここでは麺をすすらずもぐもぐ食べる。やけどしたくございませんゆえ。
![](https://assets.st-note.com/img/1729505577-Xzbch4NmLxVoPQZg3l0f1UAe.jpg?width=1200)
最後にお麩を残して食べる。この状態でもまだ熱く、舌にのせてスーハー息を吸ったり吐いたりしながら冷ます。上顎で潰すと汁がしみだし口を潤す。ウットリします。
さて浅草寺さんをおまいりするといたしましょう。