ショッピングモールの飲食店というモノ
ひさしぶりに川崎。駅前にあるラゾーナ川崎に寄ってみる。
駅前でありながら郊外型のショッピングモールと同じ構造。駅からぼんやり歩いているとモールの中に入っちゃってたっていう駅との一体感はなかなかのもの。
エスカレーターを降りると正面はフードコート。手前にディーンアンドデルーカができてて、こんなとこに?ってビックリします。
前回来たのは2年以上前かなぁ…、テナントが随分入れ替わっておりました。家の近所にある鯛出汁ラーメンの店ができていたのにはかなりビックリ。日本一のミートソーススパゲティーを謳ってた店は日本一色黒で有名な3代目さんのオムライス屋さんになっていた。
哀しかったのはカオマンガイの店がKFCになってたこと。確かに前回来た時もそんなに人気がないように見えたけれどもよりにもよって同じチキン系の店に代ったなんて…。しかもKFCが案外流行っていることにしんみりしちゃった。
フードコートを企画する人は、どこにもない店を集めて並べたくなるものです。けれどそれを使う人は有名な店とか流行ってる店を選びがち。
つまり実力よりも人気が売り物。
だから行列ができなくなると人気がなくなったのかと思って実力までを疑うようになってしまう。日本橋出身の天丼屋さんがおそらくオペレーションがこなれて注文を取るのも商品提供もスピーディーにできるようになったからでしょう…、並んでなかった。
その様子を見たおじさんが、なんだおいしくなくなったのかって言いながら他の店探しはじめた。人の気持ちはむつかしいもの、悩ましい。
パンダエクスプレスを試してみます。
アメリカのモールのフードコートに必ずのように出店しているファストフードスタイルの中国料理店。
一風堂が日本に連れてやってきた。この店が日本上陸1号店。その上陸から3年ちょっと経ってやっと6店展開。それも首都圏4店。なぜだか熊本、沖縄に1店舗づつと展開エリアがバラバラで管理するのも大変だろう…、って心配しちゃう。
出来上がった料理を並べて、好みのものを選んでプレートに盛り付けてもらう。デリレストランでよくあるスタイル。プレートのサイズにあわせて主食は一種類、料理は2種類か3種類選ぶというスタイルで、並ばなければ待つことなくすぐに料理を手にすることができるところがこのスタイルのいいところ。…、なんだけれどフードコートでもビーパーを持って客席で待つことが当たり前になっちゃった今、すぐに料理を手にできるメリットって案外小さい。
かわりに作り置きできる料理ばかりが並んでるというマイナスイメージや、なによりフードロスのことを考えるともしかしたらこの業態はそろそろ時代遅れになりはじめているのかもしれないなぁ…、って思ったりする。テイクアウトがメインのロケーションならまだまだ行けるかもしれないけれど、アメリカのようにフードコートの主役になることはないかもしれないってちと思う。
選んだのは主食はフライドヌードル。セロリの香りが日本離れした、とは言え中国的かというとアメリカ的なオキニイリ。メインの料理はオレンジチキンとブロッコリビーフ。どちらもアメリカンチャイニーズの代表的な料理でおいしい。特にオレンジチキンの甘酸っぱくってわかりやすいおいしさはここじゃなくって他の場所で違う売り方をすれば人気が出るに違いないのにって思ったりする。なやましい。