ぺちゃんこなのに膨らむ味わい、ミッケラー
ひさしぶりのミッケラー。神田駅からちょっと歩いた路地に面した小さなお店。
クラフトビールとハンバーガー。
ミッケラーって店名はデンマークのデンマークのクラフトビールブルワリーの名前でそこのビールがたのしめる。
ここのチーズバーガーが今一番のオキニイリ。
梅のソーダをお供にもらう。甘くなくって酸っぱくて、梅の香りも華やかでチーズバーガーの味を邪魔せず口をスッキリしてくれる。
いいセレクションだなぁ…、っていつも思うオキニイリ。
改装途中じゃないかと見えるお店の内装。前と変わらず、つまりこれが完成形。ビルの一階なのに屋根裏っぽい感じがたのしい。
バングアンドオルフセンのスピーカーがマイケルジャクソンの「Butterflies」を鳴らしていました。このスピーカー。音に包み込まれるような感じがステキ。
しかも厨房で肉が焼ける音を決して邪魔しない。
ジューッじゃなくってシュワーって軽い音がする。
脂が滲んで鉄板の上に広がって、そこでパテが揚がるように焼けていく音。
まもなくおいしい匂いがしてきて、そして完成。
ボール状にまとめたひき肉をグリドルに押し付けるようにして焼くんですネ。
「スマッシュスタイル」っていうアメリカでは一般的な焼き方で、肉が含んだ脂が染み出し脂だまりを作ってそこで揚がるように仕上がっていく。
それでシュワシュワ。
バンズの間には焼き上がったパテとピクルス、粗みじんにした生の玉ねぎ、チーズに芥子、マヨネーズ。クミンシードのエキゾチックな香りのサラダにサムズフライと一緒にどうぞとやってくる。
蒸したじゃがいもをゴロゴロカットにして揚げたサムズフライは表面サクサク。なのにホクホクって食感がおいしくってネ…、かなり好き。
そして目当てのチーズバーガー。
ふっかりとした小さめのバンズ。そこから盛大にはみ出す薄いビーフパテ。ひっくり返すと牛ひき肉で編んだレースのようにみえる独特。
噛むとザクッと壊れて散らかる。それをチーズとバンズがつかまえゆっくりとろけて、口の中をなめらかにする。
焦げた脂の香りに肉のうま味が口に広がり、とろけたバンズがあたかもパテのようにふるまう唯一無二のおゴチソウ。
タナカくんに食べさせてあげたい料理のひとつ。しかもかなり上位にランクするこの上もなきオキニイリ。
おいしかったよ…、って泣き笑い。