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榊マリコと沢口靖子

ストリーミングサービスで、目新しいものがないと手を出すのが一話完結型の犯罪捜査ドラマシリーズ。

見やすいのです。
ワンシリーズを続けてみなくちゃいけないわけじゃない。
どの順番で見ても大体話はつながる。
シリーズ全体を貫く大きな問題やテーマが隠れていることもあるけれど、それが重要なのははじめてみるときで、二度目からは数話飛ばしてしまおうが、逆から見ようが問題なしです。

物語の進行はいつも同じです。
死体が出ます。
捜査がはじまる。
死因が考察され、犯人特定につながる物証、あるいは非物証的証拠を探し紆余曲折を経て犯人確保に向かっていく。
ドラマの前半であやしかった容疑者は大体、犯人でなく意外な人が意外な理由で人を殺してしまっているという流れがほとんど。
水戸黄門が日本全国を漫遊して歩く物語と同じ安心感があって、ながら見るのにぴったりなのね。

いわゆる刑事物と違うのが物語の主軸が「死体と捜査官」という関係性で作られている
刑事物は「犯罪者と刑事」が物語の軸。
逃げる容疑者、追う刑事。
アクションシーンが見せ場のひとつをなしたり物語の展開がスピーディーでせわしない。
じっと見ていないといけないシーンが多くて、そして勧善懲悪的であればあるほどドラマティックに完結するので犯人逮捕後、説教がましくなることがある。
例えば相棒における杉下某が、ヒステリー気味に犯人を説教するシーンがどうにも苦手で見てられない。
成宮くんの後期以降、嫌いなシリーズになっちゃった。

死体に説教はできません。
だから犯罪捜査ドラマは見ていて気持ちいい。
そして中でも好きなのが「科捜研の女シリーズ」と「BONES -骨は語る-」
どちらも女性捜査官が主役です。


科捜研の女と沢口靖子

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