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朝のwanna manna。台湾のネギパイとあったかい豆乳

「台湾の朝ごはん」をテーマにしたお店が次々できる。

台湾をテーマにしたお店のブームは今まで2回ありました。
1980年代が一回目。小皿料理でお酒をたのしむ居酒屋タイプのお店のブーム。
「台南担仔麺」なんてチェーン店もできたりして、今でもかなりの数が残って営業してる。
1990年の後半からは小籠包のブームがやってきた。鼎泰豊が代表格。
タピオカミルクティーの突発的な小さなブームを挟んでここ数年、目立ってきたのが台湾風朝ごはんの店。
3回目のブームの気配がかなり濃厚。
まだ台湾が好きな人たちが作った個店がほとんどだけど、いくつかそこそこの規模の会社がやってるお店も出てきた。
飯田橋の駅近にある商業施設の中にできた「wanna manna」ってお店がそういう会社が経営するお店のひとつ。

メニューの種類はかなり豊富で、値段も強気。食事時ではない時間帯にもかかわらずお店はにぎやか。女性グループが5組ほど。

台湾ネギパイと温かい豆乳を選んでたのむ。
レジで注文して先払い。「10」と掘られたステンレスのパネルをもらって席につく。
カウンターにオープンキッチン。それほど大きくはない厨房にスタッフが4人ほど。ホール側にもひとりいる。

まず豆乳が運ばれてくる。
ほどよく熱く、ほどよく濃くて、ほどよく旨い。
朝のお腹を温めるのに必要十分。悪くない。

ときおりみんなでかけ声をかけあったりするのがコールドストーンクレマリーみたいな感じで、アメリカ的というのか同好会的とでもいいのか。みんなで仲良くあたらしいコトをやってるよ…、ってアピールしたいんだろうと思って受け入れる。

ネギパイがやってくる。

丸く焼いた生地に台湾の甘い醤油を塗って薄焼き卵。3つに折りたたんで4つに切り分けてお皿にのせる。

蛋餅(ダンピン)ってやはり台湾で朝に食べられるクレープみたいな料理に見た目は似ているけれど、こちらはこんがり焦げて仕上がっている。生地の表面はザクザクとしたパイ生地のよう。噛むとむっちり、弾力がある。
生地に刻んだネギが混じって、緑の風味がこれ独特。

歯ざわり、歯ごたえのある分、ボクは蛋餅よりも好きかなぁ…。顎を使うと目が覚めるもの。
シェントウジャンと台湾のおむすびが人気のようで、みんな大きな口をあけてパクパク食べていた。

座り心地のよい椅子や居心地のよい空間が一番のゴチソウかなぁ…、って思った。そんな店。


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