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イタリアのピザだけがピザじゃないんだね…。

ひさしぶりに表参道の「ピザスライス2」に来る。

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「1」は代官山にあってニューヨークスタイルのスライスピザの専門店。ちなみにアパレル会社がやっている。
お金をたっぷり持ってる会社が参入してきて作る「高級な店」はつまらないことがほとんど。
自分の食べたいものを食べたいように食べて、それを自慢するために金にまかせて作られることがほとんどだから、とぼけた接待なんかには重宝するけどプライベート使いじゃ行きたくなる店になっちゃうのね。
一方、お金を持ってる会社が作る「気軽なお店」はいい店であることが多い。

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気軽なんだけどおしゃれ…、であったり、気軽なライフスタイルを感じさせる空間を作るのって、実は見るからに贅沢なものを作るよりもお金と手間がかかったりする。

例えばここの圧倒的な空間力。高い天井に飾り気はないのだけれど上質な素材で作り込まれた内装。カウンターの大きさも日本で十分と言われるサイズよりほんのちょっとだけ大きくのびのびしたムード。

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薪釜で焼いたピザだからおいしいのか。
焼きたてじゃなくちゃおいしくないのか。
そして、イタリア人に認めてもらえば、ピザはおいしくなるんだろうか…、っていろんな疑問に答えてくれる日本でも数少ない店がこのお店でもある。
ニューヨークで一般的な大きなサイズのピザをガス釜で焼き上げる。超高温で生地がバリバリになるまで焼いて、それをあらかじめ一人前にカットしたのをピーターの下において保存する。注文が入ったら、再びそれを軽くあっため提供する…、というスタイルでこの焼き方のピザがボクは一番好きなオキニイリ。

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イタリア式のピザもおいしい。
特にソースをつかわぬチーズだけのピザのおいしさは格別で、けれど彼らが一番おいしいというマルゲリータのようなトマトベースのピザにはそれほど感心しない。
ソースがみずみずしくてしかもモツァレラ系のチーズは焼くと水と乳脂肪に分館されてく。だから大抵、生地から上具が剥がれてしまう。それを「みずみずしい」と感じる格別美味しいピザも存在するけど、大抵の店のピザは水っぽい。
不味いというわけではないのだけれど、ボクはカリッと香ばしく生地とソースやトッピングが一体となって口の中でとろけていくようなニューヨークのピザの方が好き。

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煮詰めたソースを使います。味が凝縮されているから薄塗りで、上に乗せる具材もペパロニやイタリアンソーセージと最小限。チーズはゴーダ系の焼いて水を吐き出さぬもの。なによりたのむとあっという間に出来上がる。

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サクッと歯切れる。そしてとろける。オレガノにブラックペパー、赤唐辛子の粉末が今ディメントで用意されているのがニューヨーク的。しかもタバスコはバカみたいに大きなサイズ(笑)。

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クラムチャウダーとピンクレモネードスカッシュをお供にしました。
このクラムチャウダーがまた具沢山。オレガノの香りも日本離れしていて、スープセットにしてたのんだから追加トッピングのペパロニ分を100円足して、〆てたったの1100円。パスポートもいらない小さな旅行ができた。また来よう。


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