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朝の寿司屋で、食べ方の多様なることに感心する

東京駅で朝。寿司清で朝食をとる。

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東京駅の地下コンコース。通路の向かい側は大々的な工事の最中。今度はどんな店ができるんだろう…、とワクワクすると同時に、東京駅にはもう「純粋な通路」というものがなくっちゃうのかもって思ったりもする。
もしも何かがあったらどうなっちゃうんだろう…、ってちょっと心配になったりもする。昔の駅は「公共の場所」って感じがしたけど、今の駅は「JRの金儲けの場」でもあるってことなんでしょう。しょうがない。

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牛たんの店、寿司のこの店、フォーの店と並びの三軒がみんな早起き。ここ、フォー、牛たんの順でにぎやか。入り口で食券を買いテーブルに案内されて座るとすかさず券をもぎって注文をする。今朝もおばちゃんスタッフの元気でキビキビしていることに感心します。

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「海鮮漬け丼」と「マグロのやまかけ」を選んで注文。
漬け丼は鯛茶漬けと人気を二分する朝の人気者。いつもは鯛茶漬けの注文のほうが多いように思うのだけど、今朝は不思議と海鮮漬け丼の注文が7割方のような感じで注文が飛ぶ。
鯛茶漬けよりも手間のかかる料理です。魚の切り身を1枚1枚、丁寧に、しかもキレイにご飯の上に貼り付けないといけない料理で、寿司場の中の職人さんは大忙し。忙しくても手を抜かず、うつくしくあれと作る姿にウットリします。ありがたい。

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それにしてもお箸の上に裏返しして乗せた小皿。
これをひっくり返して醤油を注ぐ…、ということが日本の人以外にわかるんだろうかといつもちょっと心配しちゃう。
漬け丼だとかちらし寿司だとか。
醤油とわさびをどう使って食べるのか…、って人それぞれ。
今日も隣のおじさんは、小皿に注いだ醤油でわさびをきっちり溶いて、それを一気に丼の上に注いで食べる。
反対隣のおにぃさんはわさびを丁寧にネタの一枚一枚に塗るようにして、小皿にとった醤油にひたして食べている。同じ料理も食べ方で味は違ってくるんだろうなぁ…。あの食べ方ならどんな味?その食べ方ならどんな味わい?考えはじめるとワクワクしてくる。
ボクはわさびをのっけて醤油は浸す派。

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ご飯の上にギッシリ具材。さてどこから攻略しようかと、まずサーモンをひと切れ食べる。

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サーモン独特の脂の匂いがガツンと鼻を抜けていく。厚焼き玉子とガリを醤油皿の上にどかして隙間を作る。漬けた魚から滲んだタレがご飯を汚しておいしくさせる。
ひんやりとしたマグロにブリブリのカンパチ。ネットリとしたイカにプチプチはじけるイクラ。

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中落ちを山かけと一緒に混ぜて醤油を垂らし、とろんと漬け丼の上に垂らしてあとはザブザブ、かき込みお腹を満たす。

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出汁のきいた味噌汁でお腹をあっため、今日一日を戦う準備が整った。


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