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ケンタッキーフライドチキンのなぜ

ケンタッキーフライドチキン。
たまに無性に食べたくなる中毒性に満ちたゴチソウ。
世界最大の鶏の唐揚げ屋さんでありながら、チェーン店で守らなくちゃいけないことを守らずそれでもお客さまから許してもらっているチェーン。
その「なぜ」をいろいろ考えましょう…、とお店に来ました。
そしたらびっくりするようなおいしくしかも背徳感に満ちた食べ方を発見しちゃった。

そのおいしい食べ方の紹介となぜの答えの二本立て。

ランチはチキンフィレサンドがメインです。
そうそう…、今年に入ってサンドイッチという呼称をバーガーと変えました。
サンドイッチの市場よりハンバーガーの市場が大きく、お客さまにも認知されやすいからということなのでしょう。

ちなみにハンバーガーの意味は次の通り。

ハンバーガー (hamburger) とは、牛肉のパティをバンズと呼ばれるパンに挟んだ食べ物。サンドイッチの一種。

ハンバーガーの定義

言葉の定義だけで言えばケンタッキーには牛肉のパテはないからサンドイッチの方が正しい。
まぁ、世の中にはフィッシュバーガーやエビバーガーもあるから目くじら立てることではないのだけれど、正しい呼称を曲げてまで市場に迎合するのはさみしい。

食べたかったのはサンドイッチじゃなくてオリジナルチキン。
しかも一個で十分で、「チキンビスケット」ってセットをたのむ。
オリジナルチキンワンピースにビスケットにフライドポテト、好みの飲み物。
アイスティーを選んでコールスローを追加した。

チキンのどの部位がくるんだろう…、とドキドキしながら待つのがたのしい。
どっしりとしたリブでした。

肋の部分。
だから小骨がたくさん混じっているけど肉は分厚く、しかも味わい濃厚な部位。

真ん中から割り、大きな肉の塊はそのままにして骨の周りの肉をせせって、2枚に開いたビスケットに積み上げる。

しっとり揚がった皮の部分も一緒に挟んで、チキンビスケットサンドイッチのようにする。
メープルシロップをタランとかけると、もうそれだけでおいしい感じが漂って、よだれが口を満たしはじめる。

おいしいよぉ…。
最初はビスケットが口の水分をもっていく。
生地が散らかり乾いた感じがするのだけれど、フライドチキンの脂やメープルシロップが口の中で混じり合い、ゆっくりとろけてなめらかになる。

甘じょっぱくって、もうなにがなんだかわからないほどおいしくて、背徳感がよきアクセント(笑)。

コールスローをのっけてみました。

そしたらこれがまたおいしいの!
シャキシャキとした歯ざわりがとろける感じを際立たせ、酸味が甘みを引き立てる。
悪い食べ方を見つけちゃった…、って反省しながらパクリパクリと食べてお腹が満ちていく。

骨を外した肉はしっとり食べやすく、フライドポテトもおいしくなった。スパイス混じりの衣の油でべとつく指をなめながら、「It’s Finger Lickin’ Good」。ケンタッキーの醍醐味だよね…、って思ってニッコリ。
気が済んだ。

これから本題。
チェーン店として致命的な欠点をケンタッキーをもちながら、なんで成功したんだろう…、って話をしましょう。

チェーン店としての致命的な欠点ってなに?

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