イギリスのサンドイッチと回転寿司
サンドイッチがいつ、どこで生まれたかを調べようにも調べようがないほど歴史は古い。
パンで料理をはさんで食べればカトラリーを使う必要もなく、なにより手っ取り早くお腹が満ちる。
日本のおにぎりがいつ、どこで生まれたのかって調べように答えがでないのと同じように、自然発生的に生まれた合理的な食べ物だったに違いない。
ただ料理の体もなさない庶民の食べ物だったサンドイッチを洗練させて、上流階級の人たちも食べるに値する「料理」として完成させたのはイギリス人。
なにしろ名前のサンドイッチは、サンドウィッチ伯爵にちなんだものだったりするから、サンドイッチの発祥はイギリスといっていいのだろうと思います。
ならばイギリスのサンドイッチがおいしいか…、というとおいしくないことがほとんど。
「プレタマンジェ」というサンドイッチのチェーン店がイギリスにあって、日本マクドナルドが提携して2002年に日比谷で開業したのだけれど、あまりの不評に2年足らずで撤退しちゃった。
「Pret a Manger」。
「Ready to Eat」の意味のフランス語。プレタポルテの食品版で、プレパッケージされたサンドイッチがうつしく並べられた棚作りは見事だった。
けれど大味にして分厚くゴアゴアしたパンが唾液を奪う日本人には合わない商品。
ロンドンのパブで食べるサンドイッチも決しておいしいと癒えるものではないけれど、唯一例外があるんですネ。
アフタヌーンティーのサンドイッチに必ずなくてはいけないサンドイッチ。
まずその話からはじめましょう。
イギリスのサンドイッチの最高峰を作ってみる
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