ロイヤルホストのパンケーキが不合格だなんて!ジョブチューンと食べログの共通点
ジョブチューンの「一流料理人判定シリーズ」ってのがある。
苦手な番組。
一流料理人という看板を恥ずかしいとも思わずテレビに出てくる輩が嫌いなのと、彼らが限られた予算の中で一生懸命作った商品を、己の勝手な基準で評価するという「お前なにさまのつもり」ぶりが嫌いでめったにみないのだけど、ロイヤルホストを評価するというのでうっかりみちゃった。
ひどかった。
特にパンケーキけなされたくだりは耐え難く怒りを覚えるほどで、それが好きなボクまで喧嘩を売られたんじゃないかと感じた。
だから今日はかなりの毒をはかせていただく。
ちなみにどんな内容だったかウェブでかなりの投稿があり、中でも一番詳細だったサイトを貼っておきましょう。
一流を名乗る料理人がロイヤルホストのパンケーキを不合格判定した理由のひとつが、「時代遅れ」だからというもの。
なるほど、テレビ的には時代遅れのものよりも「F1」と彼らが呼ぶ20代から30代半ばの視聴者が好むものにいい点数が出たほうが都合がよいに違いない。
ただ、時流をおいかけるといつか必ず時代遅れになることは「一流」の料理人ならわかろうもの。
そして彼らは周りに流されぬよう我が道を行っている違いなく、そんな彼らの口から「時流」という言葉を聞くとはかなりスリリング。
なんで3枚重ねなんですか?と聞かれて、3枚でちょうどお腹が満ちる量…、と答えられ、ならば大きく焼けばいいじゃないですかと言うに至っては、もう正気を失っているとしか思えず、パンケーキ一枚一枚にマーガリンを塗るとおいしいという答えに対して、最初から塗って出せばいいじゃないかと…。
それなら料理にソースを添えるのでなく、最初から料理とソースを混ぜてだせばいいのかよ…、って突っ込みたくなる。
もうイチャモンとしか思えない。
ちなみにロイヤルホストのパンケーキは、帝国ホテルで教わったとおりにいまだに作られているパンケーキ。
下に上下に並べたパンケーキのどちらか一方が、帝国ホテルのパークサイドダイナーのパンケーキ。
もう一方がロイヤルホストのパンケーキ。
そっくりでしょう?
パッとみただけではわからない。
上がロイヤルホスト、下が帝国ホテルというのが正解。
どちらもボクが撮ったもの。
違いはロイヤルホストが2枚重ねというところ。朝食セットのトーストを200円差額を払うとパンケーキに代えてもらえるというサービスを利用して注文したもの。
バターを塗り込め8つに切り分けたときのひと口分がやっぱり2枚では物足りず3枚重ねというのは食感や噛みごたえ、食べ心地を最適にするための工夫なんだとしみじみ思う。
バターは塗らずお客さまが自分で塗るというスタイルも味もほとんど変わらない。
つまり…。
ロイヤルホストのパンケーキを不合格にした時点で彼らは、帝国ホテルのパンケーキにも不合格を出してしまったというわけですね。
ファミレスの商品だからけなしてもオッケー。
果たして彼ら、帝国ホテルのパークサイドダイナーに行って、時流にあっていないし3枚がさねで食べづらいから変えたほうがいいよ…、というのでありましょうか!
言ってほしいなぁ…。
帝国ホテルの総料理長を呼びつけて、今すぐ変えたほうがいいよ…、って言ってほしくてしょうがない。
ちなみにロイヤルホストのパンケーキはアメリカから日本にやってきた旅行客に人気の料理です。
日本にもこんなにおいしいパンケーキがあるんだ…、って、泊まっているホテルの朝食をスキップしてわざわざ食べにくる人がいる。
それほど正しくアメリカ的。
つまりです…。
ロイヤルホストのパンケーキに唾することは、アメリカのパンケーキに唾することです。
戦争です。
そしてこの戦争。
食べられているパンケーキの量。
食べ続けられている歴史の長さ。
どちらにおいてもアメリカの圧勝。
…、とそんなことを考えながら、ジョブチューンと食べログって似ているなぁってちょっと思った。
どちらも評価の基準が個人の基準。
今、目の前の現象だけを云々し、歴史、背景をまったく無視して評価する。
御託と思えばオモシロク、信じてしまうのは愚かしい。
ただ今回のパンケーキという料理の評価に関しては、批評サイドが思うパンケーキと、ロイヤルホストのパンケーキがまるで違った料理だったから起こった不幸な出来事だった…、と言えもする。パンケーキって料理のことを解きほぐしてみましょうか。
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