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70年前の良き塩梅

昼が少々控えめでおやつになにか辛いものを食べたくなった。
場所は銀座の一丁目。ニューキャッスルの「カライライス」なんてどうかと思った。

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カレーライスじゃなくてカライライス。創業昭和21年。8年ほど前に店舗の老朽化で一旦閉店。後に主人をかえて復活という気合の入った一品で、けれど今まで食べたことがなかったのです。
本日はじめて。「辛来飯」と書いてカライライス。カレーライスではなくカライライスというのがたのしい。

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料理のサイズが独特で京浜東北線の蒲田駅を起点に南に行くと大盛りに、北に向かうと小盛りになる。川崎は大盛り。蒲田の一つ北側の大森が小盛り、大井が少なめ、品川がかなり少なめ。おやつ代わりということで、大森にした。

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目玉焼きが一個のります。普通はサニーサイドアップでほぼ生の黄身と一緒に食べるカライライスはおいしいのでしょう。でもボクはやっぱり両面焼きで注文。白身はカチッと焦げて仕上がり黄身は芯がまだ半熟。いい状態です。

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カライ部分は香ばしい。ビリビリ辛いわけじゃないけどあとからあとから辛さが滲んでお腹がじっくりあったまる。ぽってりしていてどう言えばいいんだろう…、とてもおいしいカレーパンの中身をご飯にのっけて食べてる。そんな味わい。70年も前の日本人にはこういう辛さがちょうど塩梅よかったのでしょう。
福神漬けに今日の漬物は蕪の塩漬け。お店の人はゴキゲンでグラスの水が減るとニコニコしながら注いでくれる。いい店だなぁ…、ってしみじみ思った。オキニイリ。


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