タピオカ

タピオカミルクティーの行列

タピオカミルクティーが来ているようですね。
街角に見慣れぬ行列ができたなぁ…、と思って近づくとその行列の先にあるのはタピオカミルクティーのお店という現象が東京の街では当たり前のようになった。
ボクの家の近くにも、ずっとテナントがいつかない場所があった。
間口が狭くて奥に深い使い勝手の悪い物件。
カレー屋が潰れて、もつ焼き屋になったけれどまた潰れ、餃子の店になったかと思うと駄目で、またカレー屋になってとそれこそ何かが憑いているんじゃないかと思わせる惨状。
ところが去年、タピオカミルクティーのお店になって、それが人を集めてる。

それじゃぁ、タピオカミルクティーは全線全勝かというと決してそんなことが無くて、鳴り物入りでやってもからきし駄目な店もある。

例えば、銀だこを運営している会社が台湾発のお茶のチェーン店と提携をしてタピオカミルクティーの店を作った。
2013年。
まだブームがやってきていない時期で、うまく行けば魁になったに違いなかった。
場所は、新宿アルタの一階で「COMEBUY」と書いて「カンバイ」と読む。いかにも中華圏の人が好みそうなネーミング。
アルタの正面入口の脇に貼り付くようにできてるお店で、アジア各国に80店ほどをすでに展開中というコトで、展開している国の国旗がデザインされてる。
それがまるで両替所みたいなイメージを醸し出していて、ちょっと笑った。
実は仙台に一号店があり着々を店を増やす予定が結局展開中止。
なくなった。

メニューは多彩。
60種類くらいはあるんじゃないかなぁ…。
メインはお茶。
紅茶や中国茶を粉末にして、エスプレッソマシンに充填。
蒸気をあてて抽出するという方法で、だからこそのフレッシュな香りをたのしめるというのが売り。
なんだけれど、苦味が強くて昔の黄色い缶に入った日東紅茶の粉々になった葉っぱを煮だして飲んでるみたいな気がした。
注文してからひとつひとつ作るから時間がかかる。
しかもそれをプラスティックのカップに入れて、シールタイプの蓋を貼り付け提供するという、その一連の手順も時間を必要とする。

ただ、そういう本来必要ないかもしれない手間をかけることで、行列を作れる…、と考えるならそれも決して悪くない工夫だったはずなんだけど、駄目だった理由のひとつのが場所にあったんじゃないかと思う。
小さい店ではあったけど間口が広い。
…、というかどこから見てもすべてが丸見え。
あそこに並ぶのってちょっとかっこ悪いかも…、って思わせたとこが残念ポイント。
そう思って実際、行列ができてる店を見るとどこもが小さい。
しかも「間口が小さい」。
新宿御苑の冒頭の店も、そういう条件を持っていて、それぞれの業態、コンセプトにあった物件の形があるに違いない…、って思ったりした。
オモシロイ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?