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餃子しかない亀戸餃子
餃子を食べたい…、って思って亀戸。「亀戸餃子本店」にくる。
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駅前の路地にあって店に近づくと餃子の焼けるおいしい匂いが漂ってくる。
暖簾をくぐると目の前に餃子に焼き場。丸い鍋が2個置かれててそこで餃子をずっと焼いている。
上手に焼けた焼き立て餃子はなによりおいしい。最近では焼き損じなくできる冷凍餃子が売られてて、家でも上手に餃子が焼けるようにはなった。
でも10個、20個と一度に焼かなきゃいけないからひとりで食べると途中で冷める。
どんなに上手に焼けた餃子も時間が経てばおいしさ半減。
だから基本、餃子はお店選んで食べる。
亀戸餃子のいいとこは小さめ餃子が5貫一皿。食べ終わる頃合いで「おかわりしますか?」ってお店の人が聞いてくれる。追加の餃子も5貫焼きたて一皿で、だからいつも出来立てをたのしめる。
しかも料理は餃子しかない。厳密に言うと餃子を3皿たのむとサービスされる茹でたもやしがあるけれど、ご飯やラーメンのようなものはないんです。餃子の種類も一種類。
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「餃子3枚、コカコーラ」ってお願いしながらカウンターの端に座った。
すかさず芥子を塗った小皿ともやしと一緒に餃子が一皿運ばれてくる。
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見事に焦げて薄い生地はプルプル。餡の緑が透けて見えてる。
バリッと壊れてスルンと生地が舌を撫で餡はザクザク。粗みじんのキャベツと豚肉が奥歯をコツコツ叩く感じが心地よい。餡に味がしっかり入って芥子だけでも十分おいしい。
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二皿目の餃子には胡椒。お皿の縁にたっぷり出してお酢を注いで餃子を食べる。胡椒が餃子の焼き油を甘くさせてお酢の酸味が脂をスッキリしてくれる。
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茹でもやしには豆板醤。よく混ぜ三枚目の餃子にのっけて一緒に食べる。
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シンプルな餃子だからいろんな食べ方をたのしめる。