ベーコンに魔法をかけられた朝
今日もベルクのビッグドッグを食べたいなぁと思った。
プレーンのビッグドッグで十分おいしい。ソーセージ自体がおいしいから、ケチャップ、マスタードなんか必要としない…、つまりボイルソーセージを手づかみで食べるという趣向の料理。
でもトッピングを工夫すると別のおいしい料理になってくれるのもステキなところ。例えばチーズ。例えばチリビーンズ、あるいはその両方。
でも他になにかトッピングしておいしいものはないかしら…、とメニューをみたらトッピング用のベーコンがある。ここの朝食セットの「ミール」ってプレートセットについてくるベーコンだから名前は「ミールベーコン」。それにしてみる。お供はアイスコーヒーにする。
しばらく時間がかかります。
今日はかなりお店はにぎやか、だから10分近くかかりましたか。
果報は寝て待て。新宿という街の縮図のごとき店内を、人間観察しながら待ちます。
ビーパーがブルンと鳴って取りにいく。
いつもながらに雄々しい姿のビッグドッグ。
ドッグロールに収まりきらないソーセージがそっくりかえって武将の兜の飾りのごとし。
その向こう側にミールベーコンが鎮座してます。
まずはパキッとソーセージをちぎってカプリ。
ムチュンと奥歯で潰れて肉汁ジュワッとでてくる。
その上品にして力強い旨みと風味にうっとりしながらミールベーコンに目をやると、これが大きい。
クシュっと縮こまっていたから大きいことに気づかなかったけれど、広げてみるとソーセージ同じくらいのサイズ感。
一旦ソーセージを外してベーコンをドッグロールの切り目におさめソーセージを戻すと「ビッグベーコンビッグドッグ」の出来上がり。
ベーコンの脂でドッグロールがツヤツヤしてる。
さて食べようと持ち上げ口に近づけると、ベーコンの燻した香りが迫ってきます。もうおいしい。
カプッとひと口。
脂が唇ひんやりさせる。塩気と脂の甘みが口に広がって、そこにソーセージの風味、旨みが混じってとろける。
あぁ、これはおいしいい。
ソーセージだけだと繊細で優等生的なおいしさなのが、ベーコンが混じることで荒々しくて力強い味、食感になっていく。豚肉の加工品同士が互いを引き立てあっておいしくなっていくステキにウットリします。
そのおいしさをしっかり受け止め、しかも決してでしゃばらぬドッグロールが見事な仕事をしてくれる。
素材ひとつ一つが正直で上等だからこそのおいしさ。感心です。
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