おめざにたいやき
朝、四ツ谷に向かって歩いていたら甘い匂いが路地からしてくる。
右手の奥には「たい焼きわかば」。
時計をみると開店時間の１０分ほど前。今日の朝食はたい焼きにする。
昨年の１２月にＮＨＫで取り上げられた直後は２時間待ちって状態だった。
今日はうれしい一番乗り！
さすがに行列もひと段落したかとぼんやり待ってたら開店時間には１０人ほどの小さな行列。
報道前から人気の店でおなじみさんもしっかりついてる。テレビが作った行列はいつかは終わる。おなじみさんが作る行列は続く本物。実力派。
お店、開店。
今、焼いてますからね！っておかみさんの明るい声。
ボクの後ろの人が写真撮ってもいいですか？って聞くと「ご遠慮なく」って即座に答える。しかも焼き手のふたりに「笑顔で撮ってもらいましょうね」って声までかける。
自分たちはたい焼きを売ってるんじゃなく「人気を売っているんだ」ってわかってらっしゃる。すばらしい。
今日、一尾目のたい焼きを袋に入れながら「これは特別おいしく焼けてますよ」ってニッコリ手渡す。手に伝わってくる熱さがおいしい。ディスペンサーからお茶を注いでテーブルにつきたい焼き取りだしウットリします。
お腹ぷっくり、生地は薄くてあんこが透ける。真ん中で割り腹から頭、尻尾に向かって食べていく。
割るとあんこと一緒に湯気と香りが溢れ出す。塩がキリッと効いたあんこがほどけるようにとろけてく。
生地はサクッと香ばしく尻尾の中まであんこギッシリ。おいしいなぁ…、朝のお腹にしみました。