冷たい喜多方ラーメンも乙なものです、あったかい。
晩ご飯を外で食べようと坂内に来る。
喜多方ラーメンの専門店。とても気持ちのいい店で、小さいながらもテーブルの間隔はゆったりしていて、テーブルの上は整っている。
調味料の容器もピカピカ。若い人たちがニコニコしながら働いているのがオキニイリ。
特徴がないことが特徴のようなおだやかな味わいの喜多方ラーメン。
ただここで一番好きなのは「和風冷やしラーメン」で、特に寒いときほどおいしく感じるところが不思議。そう言えば韓国の冷麺も寒いときに温かい店で食べると一層おいしく感じたりする。オモシロイ。
透き通った鶏ガラスープに醤油の風味。
氷がプカプカ浮かんでいて、その氷の表面に油がひとつも浮いていない。
にもかかわらずしっかりコクと旨味があるというのにいつも惚れ惚れしながらスルンと一口、ひとすすり。
幅広で縮れた麺がチュルンと口の中に飛び込み、スープの旨味や風味が口に広がっていく。
冷たい。なのにお腹をたしかにあっためる。
この冷たいラーメンを一層おいしくしてくれるのがシャリシャリ玉ねぎ。
粗みじんにした玉ねぎなんだけど、これが本当にシャリシャリでスープをたっぷり飲み込み口に流れ込む。ほどよい辛み。みずみずしさに噛んでるうちに甘みが出てくる面白さ。
トッピングに叉焼がついてくる。煮た叉焼で冷たい状態。脂はしっかりついているけど、それが脂っこいとは感じぬところが良くできている。
口に含んで舌に乗せ、しばらくおくと脂がゆっくり溶け始めねっとりとろけて行くのがおいしい。ラーメンの上に乗せると余計に冷たくなるからトッピングじゃなくおかずのようにして食べる。
追加で煮玉子。これはラーメンの上にのっけてキリッと白身をさせてパクリ。黄身がとろけて口の中を撫でる感じがオゴチソウ。
途中でお酢をたっぷり注ぎ、お腹をスッキリさせてお家に帰る。
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