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銀座の路地の突き当り。海鮮丼で昼にする
昼は銀座一丁目の三州屋。小さな路地の突き当たりに暖簾が揺れて手招きされる。
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先日、北海道にできたボールパークにお店ができた。海鮮料理に居酒屋料理。名物の鳥豆腐も食べられるようで、でもここの「しおれたようでいてみずみずしい」独特の雰囲気はここにこなくちゃ味わえない。
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白木のカウンター、そしてテーブル。磨き上げられ角がとれ、手ざわりなめらかなこの感覚は歴史が作ったおもてなし。
海鮮丼を食べることにする。
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揚げ物がおいしいんだけどネ…、タナカくんも穴子のフライがことのほか好きだったから大抵それを食べていた。
ただ今日の気持ちはおいしい魚。それではじめて海鮮丼。
背中を丸めた板前さんが魚を切り分ける様子が見えて、丼を取り出しご飯を盛るタイミングで汁のお椀が盆に乗る。海鮮丼が出来上がりお待たせしましたと運ばれる。
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あぁ、うつくしい。さまざまな海鮮ものが一見、散らかるように盛り付けられててなのに不思議な秩序を感じる。
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幾何学的なうつくしさじゃなく情緒的な美とでもいいますか。日本的。
マグロ3種にカツオのたたき。皮を炙った鯛に酢〆のアジ。細切りにしたイカに酢蛸、ホタテの柱に筋子にウニと盛りだくさん。擦ったばかりのワサビもたっぷり。ウットリします。
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こわめに炊けたご飯に刻んだ海苔に胡麻。魚は新鮮。ゴリゴリもあればねっとりもありと食感多彩で味わいにぎやか。手をかけるのは最小限で、だから魚がイキイキしてる。
熱々の赤だしの中にはなめこと豆腐がたっぷりで、海鮮丼を食べ終えるまでしっかり熱い。それが良い。