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フレンチトーストカレイドスコープ①

フレンチトーストが注目されたことがありました。
パンケーキブームがひと段落して次のブームを何で作ってやろうかという食の業界とメディアが目をつけ、よってたかってバズらせようとしたけれどパンケーキほど盛り上がることなく今に至る…、という感じ。

理由はいろいろ考えられる。
中でも「海外にフレンチトーストの有名店がなかった」というところが大きかったに違いない。
パンケーキブームの黎明期。
「エッグスンシングス」が原宿の日本一号店で大行列を作り続けて「パンケーキ=ハワイ」ってイメージをでっち上げた。
ハワイという外国が絶妙で、のちにホノルルの聖地巡礼までもがブームになったりもして「身近な海外」からやってくる新しいものは強いと思わせた。
フレンチトーストはフレンチと名前がついているからフランス料理的かというとここがなかなかむつかしくって、本場がどこかわからない。
本場がわからないということは、一体どういう状態が本物なのかがわからないこと。
つまり「正解なき料理」というわけで、だからなかなかブームになれずでもそのことが自由な世界を作り出してる。
今日と明日。
万華鏡のごときフレンチトーストの世界のことを話しましょう。


フランスのフレンチトーストはフレンチトーストじゃない不都合

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