パリパリの焼きそば…、バリバリでも可(笑)
パリパリに焼けた麺で作るあんかけ焼きそばを食べたいなぁ…。
ボクはパリパリに麺を焼くのは得意。
けれどあんかけを作るのが苦手。
タナカくんはあんかけ料理が得意だったから、家で作るときには作業分担をしてたんだけど、相棒をなくした今ではお店で食べる料理になっちゃった。
伊勢丹の食堂街の銀座アスターの麺の具合やあんかけ具合が好きでそこにしようかなぁ…、と思って来てみたらさすがに人気の店で5組ほどのウェイティング。
いつもは来ないお店を試すチャンスにしてやろうと、もう一軒の中国料理の専門店。「ベジチャイナ南国酒家」にやってきてみる。
来るのははじめて。暗くて高級ムードの銀座アスターに比べて明るく気軽な感じ。ベジチャイナという店名ではあるけれど中華料理のお店にあってほしい料理はほとんど用意されてる。
中でも焼きそばに力を入れているようで、そう言えば東京駅に南国酒家はやきそば専門店を出している。期待をもって注文しました。
中国茶が揃っているのがたのしくて、ジャスミン茶にレモングラスを合わせたお茶をたのんで待ちます。ジャスミンの香りにレモングラスの明るい風味。手から伝わる温かさにお腹までもがあったまる。
カニの玉子と身を混ぜたフカヒレスープを前菜代わりに食べることにした。
ぽってりとしてなめらかで、ところどころにワタリガニの肉のスベスベした食感やツルンとはりあるフカヒレが舌をさわって消えていく。カニの風味に上湯スープの上等なコク。
中国料理のスープって、なんでこんなになめらかでドッシリとした旨味にあふれているんだろうってゆっくじ味わう。あったまる。
さて五目あんかけ焼きそば到着。
パリパリになるまで焼いてくださいとお願いをした。
なのにやってきたのはバリバリに揚げたやきそば。
「パリパリ」と「バリバリ」は似ていて非なるもの。上手く伝わらなかったんだなぁ…、と思うもひさしぶりに揚げ焼きそばを食べるのもいいもんだと思って食べる。
こんがりと強めに揚がった麺は油の中で膨れて太さほどには重たくない。噛むとボリっと砕けて壊れ香ばしい焦げたにおいが口いっぱいに広がっていく。
あんかけの具材はふんだん。エビにイカ、ホタテの柱に牛肉、叉焼、それから鶏胸。小松菜、にんじん、分厚いしいたけ、白菜と味わい、食感、色合いがどれも豊富でオイスターソースの風味も濃厚。中でも叉焼がおいしくて、好きな人ならこれでビールが飲めるんだろうなぁ…、って思う。
途中でお酢を足して甘みをすっきりさせて、あんかけスープが染み込んでしっとりしていく麺の食感がまたオモシロイ。
お供に焼売。これがかなり大きくて、しかもみっちり細かなメッシュのひき肉が詰まったどっしりした仕上がりで肉を食べてるって感じにニッコリ。味がしっかり入ってて芥子をのっけただけで味わう。お腹がしっかり満たされる。