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50円高い価格設定でできること…。

「大江戸」という回転寿司のチェーンがある。
チェーンと言っても10軒足らずの小さなチェーンで、ボクが四谷三丁目の今の場所に越してきたとき近所にあった。
年中無休でほぼ24時間に近い営業をしていたから、夜中にちょこんとつまみに行って重宝してた。
そこがなくなってからは、新宿駅の南口近くのお店にたまに行ってて、そこが一旦クローズし、改装終えて先日めでたく再オープン。どうなったんだろうと思ってきてみる。

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入り口の上に「一皿160円均一」という大きなサイン。大手チェーンは税込み110円をメインの価格戦略。だからどちらかと言えば高めの設定。しかも「均一」というのが今どき珍しく、中に入ると案外これが流行ってる。
カウンターだけ。ファミリー客を当てにせず寿司が好きなおじさんたちをメインターゲットにしているということなのでしょう。

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ベルトの中に寿司ケース。いかにもベテランの寿司職人って感じの人たちが寿司を握っている景色。悪くないなと思います。

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活きた貝が3種類。
それぞれ1貫で160円。
たのんでみるとその状態の素晴らしいことにウットリします。
赤貝はザクッと歯切れてプルンとなめらか。
つぶ貝はゴリゴリ砕けて噛むとゆっくりとろけてく。白ミル貝のさっくりとした歯ざわりに豊かなうま味が広がる様はまた格別。
上ネタ、大ネタが豊富に揃う。

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大海老をとってみると分厚く、しかもむっちりとした食感もよい。イカをたのむと細かに飾り包丁を入れ塩にレモンでどうぞとやってくる。歯切れがよくてシャリと混じってねっとりとろけて甘くなる。
エビとイカが回転寿司のネタの基準を作るんだ…、と、家の近所の大江戸に通っていたときタナカくんが合格出していた伝統が今もそのまま。合格です。

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上赤身は、本マグロの赤身を握ったものでこれがなかなか上等。人肌のシャリの上で脂がとろけてシャリにピタッと張り付きねっとりとろけて消える。くっきりとした酸味がうま味を際立たせるのもマグロらしさを堪能できる。

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脂ののったシマアジに一貫ものの上ウニ、それから甘いツメがたっぷりかかった穴きゅう巻。どれを食べても間違いがなく、回転寿司の寿司というより、寿司屋の寿司が回ってる…、って感じにニッコリ。

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おごちそうさまというと職人さんが皿数を見て、9皿ですねとあっという間の明朗会計。飲食店は単純であることも価値のひとつって思ったりする。お勉強。


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