ツナメルトにピーカンパイ
いつもは朝にやってくる店。東京駅の八重洲口からまっすぐ広がるヤエチカの終わり近くの「バビーズヤエチカ」。
ピーカンパイを食べたいなぁ…、って最近ずっと思ってた。
それでぼんやり新宿のかつてパイホールがあった場所まで行って閉店してたことに気付いてがっかりした。
がっかりと一緒に思い出したのがバビーズで、機会があったら行かなくちゃってそれで今日。
近所で仕事のついでにこれ幸いとやってきてみる。
店の入り口の左側には大きなパイ用のショーケース。そこだけみるとパイの専門店のようにさえみえ、覗いてみるとピーカンパイが確かにあった。お店の中もほどよくにぎやか。ムード明るく、よしココで。壁を背中にしょったお気に入りのベンチチェアの一席もらってメニューを開く。
パイの前に小腹を満たしておきましょう。ここのシーザーサラダはうまいんだよな…、なんて思いながらメニューをみるとツナメルトがある。
よしシーザーサラダとツナメルトってお店の人に伝えると、ツナメルトのサイドにサラダとコールスローがついてきて十分すぎる量だと思うって言われる。なるほど、ならばサラダはスキップして食後にピーカンパイをくださいな。お供にコーヒー…、ってお願いしたら「アメリカですね」って応えてニッコリ。なんだか褒めてもらったみたいに感じ、ボクもニッコリ。コーヒー片手にツナメルトを待つ。
ずっしりとしたサンドイッチ。
ライブレッドの中にたっぷりツナにチーズ。
挟んだパンの間から溢れ出してくる勢いでツナの香りに焼けたパンの香りがおいしい。
サイドのサラダも紫キャベツのコールスローもたしかにたっぷり。
注文をとってくれたスタッフが運んでくれて、お皿を置くときボクの目をみる。
「サラダ、かなりたっぷりですね」って言ったら「十分ですか?」と聞いてくるから「十分以上でうれしいです」って。よかったですって厨房に向かって帰ってく背中がとてもうれしげで、こういうやりとりが楽しめる店ってうれしいなぁ…、ってしみじみ思う。
サクサク歯切れるパンにぽってりツナ、ねっとりからむチーズの合間に細かく刻んだ玉ねぎがシャキシャキたのしいアクセント。
食べ終わるタイミングを見計らって、新しいナイフとフォークが運ばれてくる。お皿に乗せて新しい紙おしぼりも用意されてて、まるで二度めの「いらっしゃいませ」。ピーカンパイが運ばれてきたときにはテーブルも気持ちもすっかりリセットされた。
モカピーカンパイ。カリカリにローストされたピーカンナッツがモカフレーバーのフィリングの上にぎっしり貼りつきホイップクリームは軽くてフレッシュ。ミルクをたっぷり注いだコーヒーと一緒にパクパク。あってくれてありがたい店、来るのがたのしいお店でもある。オキニイリ。