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極太のそば、四角いピザ
八丁堀に太そばの店がある…、と小耳に挟んでやってきてみる。
日暮里の一由そばや駒込の一◯そばと同根の店。どちらも好きなお店で来て見なくちゃって思って、銀座で用事があったついでに足を伸ばした。
京橋の駅から東南東に歩くと高速道路の効果があって、その近所。
おそらく昔は堀があったであろう小さな公園の向かい側。
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小さなビルの一階部分。黄色いテントに「そばのスエヒロ八丁堀店」と書かれてる。あぁ、一由そばと同じ景色とニッコリします。
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入り口の横に貼られたメニューも一由そば的。メニューの種類がギュッと引きしまっているけれど「太そば」「名物ジャンボゲソ」とそれも一由そば。
お店の外までおいしい出汁の匂いがしてくる。
ガラリと扉をあけるとメガネが曇る。曇ったメガネの前に宙吊りになったショーケース。
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中には天ぷらがズラリ並んで、一番目立つところにゲソ天。太そばにゲソ天のせてとお願いをして〆て630円。
太そばは茹でるのにちょっと時間がかかり、じっくり待って出来上がり。
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器の中に大きなゲソ天。
こんがり揚がって衣の色は濃い茶色。
一由そばも一◯そばもゲソ天のゲソはざく切りにして細かくなってる。
ここのはひと切れひと切れが大ぶりで見た目がとても力強い。
汁も色黒。
箸で麺をたぐりあげると麺も色黒。
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角の立った一由そば的太いそば。
スルスルすすりあげることがむつかしく、口に押し込み噛んで味わう類いのそばです。
噛めば噛むほどにそばの風味やうま味が口にひろがってきて、軽く粘って消えていく。奥歯や顎にゴツゴツ当たるそばの食感が心地よく、なによりお腹が満ちる感じがオキニイリ。
一味だけじゃなく刻んだ赤唐辛子がおいてあるのも独特で、汁に使った赤唐辛子が不思議なほどに甘く感じる。これも好き。
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なによりゲソ天のおいしいこと。ゴリゴリしてる。足のところは筋肉質で噛みごたえがあり付け根の部分はクニュっとなめらか。よく揚げ衣の軽い渋みがゲソの甘みを引き立てる。
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汁はちょっとやさしい味わい。同じ系譜であっても出汁や汁は現場で作る。だからほんのちょっとづつ違いが出るのも当然のこと。
出汁はとても力強くて醤油の風味が少々やさしい。だから甘みが強くて酸味をそれほど感じない。紅生姜天を足したらちょうどいい味になったのかなぁ…、って思ったりした。
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食べてるうちにゲソ天の衣がほぐれて汁に混ざってそばにもからむ。とても上等で風味豊かな天かすになっていくのがオモシロイ。
銀座に戻って用事をすませ、遅めの昼をシチリアにした。
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四角いピザで有名な店。ただ昼の時間はスパゲティを狙ってくる人でとてもにぎやか。
銀座と言っても新橋近く。おじさんたちが子供のようにニコニコしながらナポリタンを食べてる景色が愛らしい。
ベーコンオニオンのピザにピーマンをトッピングする。
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彩りがよくなることと、ピーマンが入ると不思議なほどに喫茶店のピザのようになっていく。ナポリタンもピーマンあればの料理でもあり、タバスコかければ一層昭和喫茶の味になる。
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生地は薄くて端がバリッと乾いて仕上がる。
ソースはすっきりとしたトマトの風味、生地が壊れてチーズがからむ。甘いタマネギ、奥歯でクチャっと潰れるベーコン。そしてピーマンの香りが鼻から抜けていく。
ほどよき量でお腹は軽い。ちょっと散歩としゃれましょう。