凍ったアイス。渋谷の白一
そう言えば渋谷の「白一」はやってるかしら…、とちょっと寄り道。公園通りの上に来てみる。
そしたらウレシイ、やっていました。
散歩のご褒美に「牛乳フロート」をたのんで待った。
玉子や添加物などまるで使わず牛乳を凍らせ作った冷たいお菓子。それをカップにグルグル絞り出し冷凍庫の中で冷やし固めて牛乳注いで出来上がり。
提供直前に凍らせることで、氷菓の生地がひきしまりシャリっと硬く、なのに儚い独特の食べ心地が生まれるのでしょう…、3分ほども待って完成。
カップの中からそそり立つように収まるクリーム。色は真っ白。表面はザラザラしていてソフトクリームとはまるで違った様相が唯一無二の存在感。スプーンがついてくるのだけれど、大きく口をあけてクリームのてっぺんをパクリと食べる。
溶けかけたシャーベットを齧ったときに感じる、くすぐったさに似た食感。前歯が「硬い」と感じた直後に一瞬にして溶けてなくなり、冷たく甘いミルクが舌の上に残って消えていく。何度食べても不思議な感覚。
食感は儚いくせして、ミルクの香りや味わいは力強くて、しかも冷たい。カップに注がれた牛乳も冷たい牛乳なのだけどその牛乳があったかく感じるほどに冷たいクリーム。時間が経つとクリームが触れた牛乳の温度が下がって、カップを握った手のひらが冷たくなっていくのもたのしい。
スプーンですくってクリームと牛乳を一緒に食べるとクリームの甘みがやさしくなってミルクの旨味や風味が引き立ってくる。最後はゴクリと飲み込んで、クリーム混じりの冷たいミルクが喉からお腹においしく冷たい軌跡を残して消えていく感じをたのしみ、しめくくり。好きだったよなぁ…、って空を見上げてしみじみ思う午後。