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あたたかい豆乳にパイナップルケーキ

ちょっと歩いたところの「四ツ谷一餅堂」で昼の〆。

ここもかなりのひさしぶり。
ただお店の前に来ると向かい側のたいやき屋さんのあんこの匂いが強烈で、気持ちが揺らぐ。
揺らぐけれども初志貫徹。

四ツ谷一餅堂に入るとお店はにぎやか。
最後のテーブルを運良くもらう。昔はシェントウジャンと胡椒餅、台湾スイーツと言った「茶館」的なメニューでやってらっしゃった。
食事メニューを求める人が多かったのでしょう。
魯肉飯がメニューに加わった。
胡椒餅が焼き上がった時間でもあり、お店の中は台湾の食堂みたいなおいしい匂いが漂っている。

温かいプレーンの豆乳を選んでお供になにか甘いもの。ショーケースの中を見たらパイナップルケーキが目に入ります。
それにする。

ここの豆乳はしみじみおいしい。
サラッとしていてなのに風味は力強い。軽い塩気とすっきりとした旨味があって、豆の香りがなんとも華やか。
フーフーしながら飲んでくと、カップの縁に豆乳の膜が貼ってこびりつく。
滋養を感じる喉のゴチソウ。

パイナップルケーキを割るとボクンと鈍い音を立てるようにして割れて壊れる。ゴツンでもなくバカンでもなく「ボクン」になるのは、若干湿りを帯びているから。
外側の生地は硬くて、なのにしっとりしていて閉じ込められたパイナップルはとろけるほどに滑らか。そしてパイナップルの香りと酸味、甘みが口に広がっていく。

南国だなぁ…、やさしい南国。長い間行ってないなぁ…、って思ってちょっとオセンチモードになりました。


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