今年もかき氷がはじまったよ!
淡路町から四谷三丁目の間にちょうど銀座がある。
駅を降りて、お昼の〆に甘いものでも食べましょうかと、交通会館の地下にある「おかめ」を選ぶ。
基本、女性だけで運営している甘味処。お客様も女性がメインで、おはぎがおいしい。あんみつ、みつ豆、クリームソーダと品揃えも豊富で何にしようかと来るまでちょっと悩んでた。
ところがお店の入り口脇に「氷」の旗がさがってた。
今年最初のかき氷を、オキニイリのお店で食べる。しかもオキニイリの「杏氷」と洒落てみる。酸味がおいしいかき氷で、タナカくんは甘いイチゴが好きだった。それぞれ好きなものをたのんで分け合い食べるたのしさがなつかしくって、なつかしくって。
お待たせしましたってやってきた杏氷をみながら「今年も氷の季節がやってきたよ」とそっと声掛けシャクッとひとくち。
氷のてっぺんには刻んだシロップ漬けの杏。漬け込んだシロップも一緒にかけてみずみずしい。
氷自体は細かく削られ、限りなく粉末状でシロップがかかっていない場所を食べると口が一瞬乾いた感じに襲われる。水からできたものなのに口を乾かす面白さ。
かき氷の側面に干した杏が3枚。見ているだけで口の中が酸っぱくなるほど酸っぱくて、氷の冷たさにシャキッとしていた体が一層シャキッとなるのがオキニイリ。器の底には杏のシロップ。かき氷をなじませながらゆっくり、ゆっくり。急いで食べると頭がキーンっとなっちゃうからね、とゆっくりゆっくり。
そしたら器の底に一枚、干した杏が隠れてた。シロップをたっぷり含んだ干し杏は甘くて酸っぱくやわらかで、ニッコリしました。オゴチソウ。