タイの汁そばではじめる朝…、あったかい
北に向かって移動の火曜日。東京駅ナカで朝ごはん。
「マンゴツリーキッチン」を選ぶ。
以前、東京駅のグランスタで朝ごはんといえば寿司清の漬け丼や鯛茶漬けを選ぶことが多かった。そうでなければ利久の牛たん定食。
ただ2年ほど前からちょっと内容が貧しくなって、今ではここの「タイの汁そば」がオキニイリ。
この店、最初は「マンゴツリーキッチンガパオ」と名乗ってた。
名前の通りガパオライスの専門店だったんだけど、今ではグリーンカレーやスープヌードルも扱うようになって、いわゆる小さなタイレストランって感じになった。
入り口脇にショーケース。お弁当やデリ惣菜がいつもはならんでいるのだけれど、開店直後はまだ商品が揃ってなくってちょっとさみしい。
「タイの汁そば」をえらんでたのむ。
コロナ前にはテーブルの上にあらかじめ調味料が置かれてた。
感染予防対策でとなくなってからずっとそのまま。
「お願いします」って言ってはじめてやってくる。
酢にヌクマム、グラニュー糖、唐辛子の粉が器に入ってやってきて自由に自分の味にととのえ食べられる。
クリアなスープに茹でてむしった鶏肉、さつま揚げ。
包丁で叩いて作った鶏ひき肉がスープでかたまりプカプカ浮かぶ。
ホロホロ崩れる感じがおいしく、しかもスープにコクもつく。
もやしがたっぷり、パクチー、砕いたナッツとニギヤカ。フィッシュボールが一個入っているのがうれしい。オキニイリ。
コンソメスープのようにすきとおった飴色スープ。コクがあって味わい濃厚。自然な甘みにどっしりとしたうま味にネギの香りの油が風味をそえる。ツ熱々が上顎焼いて、アチチとすっきり目が覚めた。
平打ちのお米の麺はすべすべなめらか。ハリがあって噛みごたえもある。しかもバッサリ歯切れて粘らず、ザクザクしながらあっけらかんと消えていくのが心地よい。
食べていくと最初に麺がなくなって、途中からはもやしスープのようになるのが健康的に思えてうれしい。満ちました。