世界の見えるニューオータニで、世界価格のランチを食べる…。
地方から昔、お付き合いのあったお客さまが上京されて、ランチを一緒にとホテルニューオータニ。
ボクの好きなホテルのひとつ。
大きなパーティーや会合がなくなったから宴会場のフロアは静か。
けれど宿泊客が順調に戻ってきているようで宿泊ロビーはとてもニギヤカ。
インバウンドの人たちも多いのかなぁ…、アーケード街を歩いているといろんな国の言葉が聞こえる。
石川啄木が「故郷の訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聞きに行く」と歌った上野駅は東京にあって東北の窓。
今日のニューオータニは東京にあって世界の窓…、って感じがするのにニッコリします。
ランチの場所にコーヒーショップの「SATSUKI」を選ぶ。
朝から夜まで途切れなく営業している気軽なお店。…、ではあるのだけれど、しばらく来ぬうちに値段が随分上がっていました。ジャパンスタンダードじゃなくてワールドプライススタンダードって感じかなぁ…、まさしく世界の窓だった。
ランチセットを選んで食べる。
スープ、サラダから一種類。メインを選んでコーヒー、紅茶がついて3300円。グリーンサラダとピラフを選ぶ。
スモールサラダと銘打っていて、けれどなかなかボリュームがある。
レタスにきゅうり、ブロッコリ。紫キャベツの酢漬けにここオリジナルのドレッシング。
昔、総料理長にレシピを聞いたらそれが1000人前単位のもので10人前に再計算したら玉ねぎピンセットひとつまみ…、みたいな感じで結局作れずじまいの逸品(笑)。
メインはエビやイカ、ホタテの柱がたっぷりはいったシーフードピラフ。スパイシーなトマトソースで味を整えて食べていく。硬めに炊かれたご飯がおいしく、口の中を騒々しくするオゴチソウ。
実はこの店を選んだ理由が食後のケーキ。スーパーショートケーキを食べたいね…、って3人揃ってケーキをたのむ。
季節限定の和栗のスーパーモンブラン。
ファベルジェのイースターエッグのような形が凛々しい。てっぺんに三日月状のチョコがささって、伊達政宗の兜のように見えたりもする。
一番底には和栗を混ぜた粗いビスケット生地。上に栗のペーストを塗り、栗の甘露煮、栗のクリームとどれを食べても栗の味。特に栗の甘露煮のどっしりとしてねっとりとろける食感に、中津川の栗きんとんのごときクリームがもうおいしくてウットリしちゃう。
スーパーあまおうショートケーキとスーパーメロンショートケーキも一緒にみんなで三等分。話もはずむランチどき。