なめらかでトロトロのラザニア
表参道の路地裏にある「レッドペッパー」でランチをとった。
深い緑色の壁にワインレッドのテントがかかる。英国風のパブのような造りで、けれどイタリアンレストラン。
前菜にパスタ、小さなデザートがついて1600円。
5年前に来たときも同じメニューで1500円。5年でたった100円アップというのに頭がさがります。
おいしいと人気のラザニアを選んで注文。まず前菜。
グリーンサラダに和牛のリエット、ウフマヨ、ポタージュ。
和牛のリエットは力強い。
牛の脂の香りにチーズのコク、トーストした薄切りバゲットがザクッとこわれる騒々しさにお腹がひらく。
ウフマヨは、ゆで卵にマヨネーズソースをまとわせただけなんだけど、白身のプルプル、黄身のねっとり、アンチョビの味をくわえたトマトソースでアクセントつけ「余所行き料理」になってる。
カウンターの中では調理人が2人。
ずっと料理を作ってる。
ソースの香りが漂ってきて、本格的にお腹がすいたタイミングでラザニア到着。
柳川鍋でグツグツしながらやってくる。
鍋の縁がこんがり焦げ色。この鍋にお水を入れて沸かしたらラザニア味になるんじゃないか…、って思えるほどに目においしい。
ソースは緩めでふつふつ小さく沸騰してる。スプーンをいれるとシートパスタが浮かんでくるほどそれはなめらか。ひき肉がたっぷり混じって、ボロネーゼ味のスープを食べてるように感じる。
シートパスタは歯ごたえのあるアルデンテ。スベスベしていてハリがありソースと一緒にスプーンですくって食べると口の中でパスタが溺れてるよう。
ソースをたっぷり残してパスタはお腹におさまる。
代わりにバゲットがお替わり自由。ソースに浸して食べるとあっという間になくなっちゃって「おかわりください」っていうと一枚。
わんこバゲットみたいじゃないか…、ってニッコリとなる。
ソースがおいしいのです。
丁寧に仕上げられたトマトソースにクリーム、チーズにひき肉。
トマトの酸味や甘味に焦げたチーズの苦味がくわわって、チーズや肉の旨味をどっしり下支え。フーフーハフハフ味わって、器の底が見える頃には体がほんわか汗をかく。
ラムレーズンの小さなケーキでお腹に蓋して席を立つ。