バリッでふっかり、シャキッととろけるパニーニ一番
63歳の誕生日の今日。ひさしぶりに「パニーニ一番」。
タナカくんがこの上もなく好きだった「BiRd&rUbY」のパニーニ。名前が変わっても味はおんなじ。
カウンターの下にパニーニがおさめられたショーケース。エスプレッソマシンが置かれたキッチンはお店の半分以上を占める大きさで、ショーケースの前にベンチがひとつ。
可動式のテーブル一個と、まるで屋台の前で食事をしているような感覚。
ほとんどの人がテイクアウトで利用する。
タナカくんも原付きにのってやってきて買うのは3個。1個は家に帰る途中でお腹の中におさまっていた。
オキニイリはプロシュートルッコラ。エスプレッソをお供にもらってベンチに座る。
冬の太陽は空の低いところを通るから、朝の光がお店の奥までやってくる。テーブルの上が明るくて影がクッキリ、写真を撮るのに難儀しました。さぁ、食べる。
分厚いパンの間からはみ出す生ハム。極薄切りで光が透けて脂がテカる。その色っぽさにウットリします。
バリっと焼かれたパンの表面。前歯にカサッとあたってザックリ歯切れる。みっちり生地の詰まってて噛みごたえのあるパンに比べて生ハムもルッコラも量は少なく、なのにしっかり主張する。
噛むと最初はパンが砕ける騒々しさに心奪われ、続いて生ハムの塩気や脂、オリーブオイルをまとったルッコラの緑の風味が混じって味がととのっていく。
エスプレッソを口に含めば酸味と苦味が口に広がり脂が甘みにかわってく。
彼もこれが好きだったんだ…、と思うとなんだか涙がでちゃうほどおいしくってしょうがない。