石焼ビビンパにチヂミでお昼、妻家房
震える寒さの昨日から、まるで季節が2ヶ月ほども進んだようなあったかい今日。
特に昼から強い日差しがもどってからはポカポカ陽気で、着込んだコートを脱いで歩いた。
昼を近所の「妻家房」。
焼き肉じゃない。
サムギョプサルでもない韓国料理のお店としては老舗のひとつ。
一階が食品売り場。キムチや肉、調味料や乾物類が売られてて、奥に「キムチ博物館」なんてのがある。
そこでときおりキムチ作りのワークショップが開催されていたりして小さな韓国って感じがするのがたのしいお店。
近所に韓国文化院っていう観光政府の施設があって、そこの人たちがよく使う店。
一時期、韓国大使館の機能が一部移管されてたこともあり、今日もあちらこちらから韓国語が聞こえてくる。
小さな韓国旅行をしているみたいな感じ。
2階が食堂。
急な階段を手すりづたいに上がってくタナカくんのお尻を押してお手伝い…、なんて思い出。なつかしい。
チヂミがおいしいことで有名。ハーフサイズの石焼ビビンパとチヂミのセットを選んでたのむ。
まず石焼ビビンパがやってくる。
小さな石の器にご飯に具材。
もやしや小松菜のナムルに刻んだキムチ。肉のそぼろに韓国のり。玉子がポトンと落とされて、バチバチ油がはぜる音がする。
コチュジャンをのっけてスプーンとお箸で混ぜていく。
ご飯を潰さぬようにスプーンで持ち上げ箸でかき混ぜて、空気をたっぷり含ませながら具材とご飯を混ぜていく。
ひと混ぜごとに蒸気がブワッと噴き上がり、ご飯や具材が焼けていく。
コチュジャンがまんべんなく行き渡ったら表面鳴らしてしばらく休ます。
チヂミが到着。
チヂミって「これが標準」っていうのが思い当たらない。
バリバリしたのがあったり、ふっっくら柔らかなものもあり。
分厚いものや薄いもの。
どれもそれぞれ味わいがあり、どれが好きとか嫌いといえないおもしろさ。
ここのはほどよき厚さで表面バリバリ、芯の部分はふっくらしていてとてもたのしい食べ心地。
ネギにニンジン、玉ねぎ、イカゲソ。
具材たっぷりでシャキシャキクニュクニュ、ゲソがゴリゴリと食感にぎやか。野菜を食べてるって感じになるのがありがたい。
ずっとフツフツ蒸気を噴き出していたビビンパがおさまったところでスプーンでクルンとひっくり返す。ほどよくご飯が焦げて仕上がる。
バリバリ乾いたおこげじゃなくて、ふっくらしっとりしたおこげ。バリバリおこげは奥歯に張り付く感じがするのが好きじゃなく、だからここのおこげが大好き。
空気をたっぷり含んで焼けたご飯はパラパラ。噛むとフカッと奥歯を沈め、コチュジャンの辛みやうま味、風味が口に広がっていく。
ご飯に混ざった野菜やキムチがシャキシャキ歯切れる感じもおいしく、ハフハフしながら食べていく。
スッキリ酸っぱく辛み鮮やかなキムチはそのまま食べるのもよし。
石の器に押し付けあっため食べると甘みが引き立って別の料理のようにも感じる。
わかめスープをお腹を潤しお腹も満ちた。さぁ、帰る。
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