インバウンドホテル、ロール寿司で始まる朝
今、ホテルの朝食がオモシロイ。
オモシロイ理由はいろいろとある。
ホテルの主力商品である「客室」において広さ、設備という機能面での差別化は今や非常にむつかしい。かと言ってデザインを含めたイメージ面で張り切りすぎると、好き嫌いを生み市場を小さくしてしまう。そこで彼らの客室以外の付加価値の方へと向かう。大浴場を備えたホテルが増えているのはその一環。
そして付加価値の代表と言えば朝食。
しかも最近のホテルは飲食施設をテナントで賄う。
ホテル直営レストランはホテルの客を相手にしていればいいけれど、テナントという立場は自ら客を呼び自立した存在でなくちゃいけない。
創意工夫溢れた特徴あるホテルレストランが増えてきていて、そういう彼らが考える特徴のある朝食を楽しめる店がそここにできている…、という状況。
開業してまだ一週間ほどしか経っていない「三井ガーデンホテル銀座プレミア」にやってくる。
エントランスは高級タワマンの入り口みたいでそっけない。ロビーはインバウンド客を意識した和モダンデザイン。無印良品のお店に来たんじゃないかってなにが思わせる匂いが充満していてオサレ(笑)。二階に「SHARI」というレストランが入っててそこが朝食会場となる。
上海にベースを持ってるロール寿司のダイニングレストランの銀座2号店。シンプルモダン。椅子の張り地やテーブルの素材はやさしく居心地が良い客席ホールの真ん中に寿司カウンターが造られて、その向かい側に鉄板コーナー。フレンチトーストが焼かれてる。
サラダバーやドリンクバーが設られててそれらは自由におかわりできる。
メインディッシュが3種類。
洋食、和食、ロール寿司を一つ選べて2200円というもの。ロール寿司を選んでみました。
木の板の上にキレイに並んでやってくる寿司。
白身に穴子、サーモン、野菜にトビコと5種類。
見目麗しく何より華やか。
宿泊客のほぼ8割が海外からということもあり、みんなスマフォで写真撮影。
旅の思い出になる朝食のワンシーン。いいなと思う。
寿司そのものはシャリがキチッと巻かれすぎ、甘いツメが全体にかけられてたりと日本の寿司ではなくてグローバルスシ。それもこの店らしさといえばよしでしょう。だし巻き卵にキノコの小鉢。オクラのジュレかけが一緒に盛られもって菊が彩り作る。
サラダバーやドリンクバーはまぁ普通です。
野菜の状態はどれもよく、けれどなかなか補充がうまくいかないようでまだ開業して間がないから仕組みがキチンとできてないんでしょう。
これは面白いなって感心したのが胡麻豆腐の揚げだし風。粉をはたいた胡麻豆腐を鉄板に乗せて油をかけつつ揚げ焼きしたのに出汁、鰹節。ネットリとして香ばしく、朝のお腹が喜ぶ一品。
小さなバゲットをトースターで焼きポテトサラダにトマトを挟んで、コーヒーのお供に食べて、朝のお腹を満たします。
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