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赤い叉焼、香港麺

お昼に「新記」。

四谷三丁目の交差点に面した小さな香港みたいな気軽なお店。
BGMも香港の流行歌。昭和の日本のポップスみたいな曲ではじめてきくのになつかしい。
お店に入り、通りに面したカウンターについてぼんやり。大きな窓越しに町の様子がみてとれる。
買い物をする人たちなのか、地下鉄にのってどこかに行こうとする人たちなのか、街はどこかソワソワしているように感じる。
週末だなぁ…、って思ってちょっとしんみり。
30種類の小皿料理から好きなものを3つ選んで1000円という料理の中から、レタスの湯引きに大根餅、揚げワンタンを選んでたのむ。いつものここでの食事のはじまり。

あっという間に湯引きのレタスが出来上がり、お待たせしましたとやってくる。景徳鎮のお皿が白い深皿に変わりました。湯引きレタスの上にかけたオイスターソースもお好み焼き屋さんのマヨネーズみたいに糸状にかかるようになっている。

お箸でぐるぐるかき混ぜる。
オイスターソースをレタスの葉っぱになじませ食べる。
シャキシャキとしたレタスの食感。オイスターソースのうま味に塩味、香りで味が整う、簡単だけどレタスの持ち味を思う存分たのしむ料理。レタスの渋みも良きアクセント。

今日のメインは汁なし麺。

いつもは海老ワンタン麺にするのだけれど、今日は贅沢に全部のせ。
赤く仕上げた香港風の窯焼き叉焼。五香粉や八角の香りがなんともエキゾチックな牛バラ煮込み。

青梗菜にネギに茹でた海老ワンタンと具材たっぷり。麺は細くてザクザク端切れる感じがたのしくおいしい香港麺。食べるラー油をたっぷりかけて、ザクザク食べてお腹を満たす。

ここに限らず香港風の牛バラ煮込みが好きだったなぁ…、作ってみるって圧力鍋に牛すじ肉や牛バラを入れて醤油と買ったスパイスで煮込んで作ってみたけれどなかなかお店の味にならずに、どうすりゃいいかと試してみるも結局これはお店で食べるものって二人で結論づけた。今日もお店の味をたのしむ。

パリパリ揚がった生地が壊れて包み込んだエビがムチュンとはじけてとろける揚げワンタン。エビのすり身とエビそのものが混ざり合い食感違いもたのしめるのがオキニイリ。

大根餅はお腹いっぱいで食べきれずお土産にしておやつにします。

食べ終わる頃にそっと杏仁豆腐が差し出され、サービスですって今日もうれしい、ありがたい。


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