味噌チゲで体の中から汗をかく
家の近所の「とんちゃん」で昼。
サムギョプサルがおいしいことで人気の店で、東京のリトルコリア、大久保に何軒かある。
このお店の向かい側に一時期韓国大使館があったことがあり、それもこの店が四谷三丁目みたいな街にやってきた理由のひとつ。
この店を目当てにわざわざやってくる人も結構いて、ずっと流行り続けているのに来るたびびっくり。
そういえば韓国大使館があった近所にインドネシア大使館がやってきた。インドネシア料理のお店がオープンしないかなぁ…、ってちょっとワクワク待っている。
昼にもサムギョプサルを焼く人もいるけれどほとんどの人は定食目当てにやってくる。40種類くらいのメイン料理の中からメインを選ぶと5種類のおかずにご飯がついてくる。
ボクが一番好きなのは「味噌チゲ定食」。
大豆を発酵させてつくった調味料、テンジャンを使ったスープで、小さな石鍋に入ってやってくる。
熱せられて熱々で、小さな泡がずっとふつふつ湧いては消える。
具だくさんです。
ジャガイモ、韓国かぼちゃに玉ねぎにネギ。
エビに豆腐にきのこがゴロゴロ。
面白いのが出汁を取るのに使ったイリコを残してそのまま具材になっているとこ。歳をとっても骨は育つから、骨ごと食べる雑魚は大切にしなくちゃね!
辛い。味噌に溶け込んだ赤唐辛子のどっしりとうねるような辛さにくわえて、具材として放り込まれた青唐辛子の突き抜けるような鮮やかな辛味が混じって、口の中で小さな爆弾が破裂し続けているよう。
辛くなった舌をなだめようとご飯を食べると、熱々ご飯でまた舌が焼けてしまったように感じてご飯を口の中でお手玉しながら食べる。ハフハフヒーハー…、汗をかく。
おかずはキムチにカクテキ、わかめの酢漬けにもやしのナムル。千切りにしたタクワンとカニのかまぼこを割いてあわせたナムル風。
シャキシャキとした浅漬けのキムチもおいしい。昔は白菜キムチ一辺倒だったけど、ここ数年はカリコリとしてみずみずしいカクテキの紙心地や豊かな酸味がオキニイリ。ご飯の上にのっけてパクリ。体が市からあったまる。