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「ちょっといい」立ち食いそばのチェーンの苦難

テレビやネットをみていると耳に入る、目に入る言葉の中に「スゴい」、あるいはそれに類する言葉が多いように感じる。
関西系の芸人は口を開くと「スゲェ」って下品な言葉を吐き出すほどで、世の中はそんなにも凄まじいもので溢れているのかと怖くなっちゃう。

多くは「並外れて良い」ことに使われている。
けれど「すごい」という言葉それそのものに「良い」という意味は含まれていない。

すご‐い【凄い】
《形》
1.ぞっとするほど恐ろしい。
 「―ことになった」
2.(ぞっとして)恐ろしくなるほどすぐれている。転じて、程度がはなはだしい。
 「―売行き」

すごくおいしい、すごく良い。
そういえばわかるのだけど「スゲェ」じゃ何が何だかわからない。
もしかしたら「すごくいい」がなまってスゲェになったのかもしれないって思うことにしているけれど、とにかく世の中「スゲェ」ものが取り上げられて「ほどほどに良い」とか「ちょっとステキ」というものが埋もれてしまう傾向にある。

立ち食いそばの世界で「ちょっとおいしい」を売り物にしたチェーンがそれで苦労をしている。
そんな話をしてみましょう。


小諸そばというチェーンの話

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