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初詣してピギーインザブランケット、雲呑麺

東京駅から電車で市ヶ谷。歩いて家まで帰ることにする。
昨日はなにしろよく食べた。それに家から一歩も出ないでゴロゴロしてて、ほとんど体を動かさなかった。その分、今日は歩かなくちゃってテクテク歩く。
お店はほとんどお休みです。
開いているのはチェーン店ばかりで、これこそ正月らしい都心の景色だなぁ…、って思う。
一時期、飲食店は年中無休が当たり前って必死になっていたことがある。お店も生き物。だからときおり休まなくちゃ健康体になれないですもん。
この状況を知らずに来ているインバウンドさんたちが食べる場所がなくってオロオロしてらっしゃるのに申し訳なく思うけどしょうがない。

家の近くの諏訪神社で初詣。

花園神社をお参りすることが多かったけど2度ほどここで初詣した。急な坂道を一旦降りて階段を上がった先にお社がある。それが嫌だとタナカくんが言っていたけど、坂道も階段も使わなくてすむ行き方があるということに2年ほど前に気づいた。生きてるときに知っていたらもっと簡単にこれたのにな…、って空の向こうに謝った。
山道にぶら下がる提灯が近所のなじみのお店の名前のだったりするのがとても身近でたのしくて、ひとつひとつ見ながら神社をあとにする。

参道をでたところにスターバックスがあってそこで軽めのお昼。

ピギーインザブランケットを無性に食べたくなっちゃった。
お店では「ソーセージパイ」って呼んでる昔からある商品で、仕上がり具合が時々変わる。

パイ生地がバリバリのときやしっとりのとき。
ソーセージの塩辛さとか風味だとかが微妙に変わってオモシロイ。

そしてどの状態でもおいしく感じてしまうところが不思議な商品。
今日のは生地はふっかりしっとり気味でソーセージはパリッとしてた。ちぎると指に脂がついてひんやりさせる感じがなんとも背徳的でニッコリとなる。
ふんわり挟んだ紙がまるで毛布のようで、ピッグインザブランケットインザブランケットみたいな感じ。愛らしい。

ドリップコーヒーをトールサイズでもらいます。今日のコーヒーはウィンターブレンドです。どっしりとしたコクと華やかな香りをおたのしみください…、ってひと言添えて提供される。
ステキだなぁ…、こういうひと言が気持ちをやさしくあっためる。マグを両手で包み込みコーヒーの温度を感じてホッとする。

しっとりとした生地だったからでしょう…、いつもはたくさん散らかるパイのかけらが今日は少なめ。指でそれらをかき集めお薬飲むように飲んで食べるのがオキニイリ。パリパリサクサク、耳の奥で生地が壊れる音が心地よい。

まもなく雨が近所にやってくるって雨雲アラートが知らせてくれる。そろそろ家に帰りましょう。


正月二日目の夜は餃子がワンタンを食べるというのがここ数年の決まり事。福を包んでお腹に収めるって縁起担ぎの習わしで今年はワンタン麺を作って食べる。

重慶飯店の海老ワンタンにクチナシで色をつけた中華麺、醤油スープでシンプルに。むっちりとしたエビ餡が生地と一緒にとろけていくのが心地よく、チュルチュル麺も喉にやさしい。

昨日のすき焼きの残りの牛肉をごま油と砂糖と醤油で炒りつけたのをお供にします。油は使わず肉の脂でカラッと仕上げ、焦げた脂がサクサク壊れる感じをたのしむ。ワンタン麺のいいお供。

茄子とピーマンの煮物をつけてひと揃え。今日で賞味期限がきれるあんこはお汁粉にして初風呂あがりに食べましょう。

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