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銀座を眺めるマダムな朝カフェ
ちょっとゆっくり目の銀座。
10時ちょっと前というのに街は静かで歩く人もそんなにいない。
商業施設が10時半とか11時とかの開店になってしまっているからそもそも、銀座の朝が遅くなったということもある。
百貨店の前には開店待ちの人がたむろしてたりして、ほんのちょっとだけ密を感じて心配になる(笑)。
木村家総本店が開いていました。
2階にある喫茶室「カフェ木村家」が朝食営業をしているというのでためす。
1階はパンの売り場でお店に入るとあんぱんの甘い香りが漂ってくる。
階段使って2階に上がるともう何組かが座ってた。
みんな見事におばさまたちで、女子の花園におじさんひとり迷い込んでしまいました…、って感じで恐縮。窓の外の明るい朝の光を浴びて、一生懸命背筋を伸ばす、60歳。
朝食メニューは結構多彩。
トーストにジャム。サンドイッチが3種類。あんぱんと飲み物なんてセットがあるのが木村家的。
中でも小エビのカツレツサンドイッチがすごく気になった。痛風が出るからあんまりエビを食べちゃいけないんだけど、エビフライのサンドイッチは発症覚悟でも食べたいほどの好物で、それにしよう…、と最初は思った。
ところが別に用意されていた今だけメニュー。4種のチーズのトーストっていうのがこれまたおいしげで、写真もきれいで心惹かれた。しかもサラダも添えられているという。
それにしました。しばらくお時間頂戴しますと、まずお供にたのんだアイスコーヒーがやってきてそれをブラックでなめるように味わいながら待って到着。
絵に描いたようなチーズトースト。
ほどよき厚さの食パンです。
その片面がほとんど見えなくなるほどたっぷり、チーズがのっかり溶かされている。
チーズはラクレット。
エメンタールにモッツァレラ。
パルミジャーノで4種類。
ラクレットは濃厚な旨味と香り。
エメンタールは軽い渋みとすっきりとした酸味があってモッツァレラチーズはとろけ感にミルキーななめらかさ。パルミジャーノはこんがり焦げて塩の旨味で味と風味を整える。
お好みでどうぞと胡椒が添えられていて、それをパラリとふりかけパクリ。胡椒の辛味がチーズの旨味を甘みに変えてふんわりとした味にキリッと輪郭がつく。
チーズが蓋した部分のパンはふっくらやわらか。一方、チーズが覆ってない場所はこんがり焼かれてザクッと乾いて仕上がっている。焦げた香りがおいしくてしかもサクサク、砕ける感じがまたうまい。
サラダもおいしゅうございました。葉っぱ野菜にトマトにベイビーコーン。スナップえんどうが開いた状態でこんがり焼かれてのせられている。さやはクシュッと、豆はホツホツ。醤油風味の軽いドレッシングが野菜の持ち味邪魔しないのがいい感じ。
サンドイッチをサラダをきれいに片付けて、アイスコーヒーにミルクを落とす。
ぽってり氷の上にのっかりずっとしばらく浮かんでる。銀座ウエストのミルクも同じく脂肪分が多いからなかなか溶けずにしばらく漂う。銀座ってこういう贅沢が似合う魔街であり続けてほしいなぁ…、って思ったりする。
グラスの下のコースターもおしゃれデザイン。文化です。