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白河そばで白だしそばにヒリヒリカレー

白河そばにご無沙汰してた。

近所の病院に通院していたときには頻繁にきていたけれど、家の近所の病院に通うようになってご無沙汰。心臓のフォローアップのためにひさびさ近所まで来てついでに寄った。

坂の途中の小さなお店。
かつて近所に住んでいて、タナカくんとはじめて待ち合わせしたバス停も近くにあるような場であります。景色のひとつひとつがなつかしい。
冷たい中華麺を使ったぶっかけ中華っていうのが好きでいつもそれを食べてたけれどなくなっちゃった。中華麺の仕入れを控えてらっしゃるんでしょう。代わりに冷かけそばをメインにし、きざみ追加で「もっと小さいちょいがけカレー」に煮卵乗せてひと揃え。

白髪をキリッと後ろに束ねたご主人が額に汗して黙々と料理を作る。
大きな厨房をあっちにいったりこっちにいったりしながら料理がひとつひとつ整って、全部揃ったところで値段を伝えてくれる。
仕事をしながら暗算するのね。
カウンターに置かれたタクワンや切り昆布をお皿に盛りつつボクも負けずに計算し1150円きっかり、トレイに乗せて答えを待ちます。御明算。

いつもながら丼の中の景色がきれい。
千切りにした油揚げ、ワカメに細かな天かすにネギ、刻み海苔にゴマが散らかりそばをすっかり覆ってる。

そばは若干色黒で、キリッと冷やされゴツゴツとした歯応えがある。

表面ざらっとしていて汁を一緒にたぐって口の中を潤していく。中華麺のチュルチュル感と違ってモサモサするのがまたうまい。

カレーもおいしい。
ヒリヒリ辛く軽い渋みと酸味があってカシミールカレーに若干とろみがついたみたいな味わいで、ひと口食べると汗が噴き出る。
熱さと辛さで痺れた舌を冷たい出汁を飲んでなだめてそばをたぐっていくのがなんともたのしく、おいしい。

醤油を使わず出汁と塩で味を整えた独特の汁。
すっきりとした風味に強い旨味に自然な甘み。キッパリとした味わいで、ひと口ごとにうま味が舌におりかさなって深くなってく…、そんな味わい。
だち油っていう山椒風味の調味油を注ぐと汁の風味がアジア寄りになっていくのもオモシロイ。

煮込んで煮込んで白身が縮んだゆで卵。

汁を吸い込みぽってりとした天かすもうっとりするほどおいしくて、お腹よろこぶオキニイリ。


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