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たいやき食べて、チーズ、納豆キムチに海苔のスパ
朝、四ツ谷に向かって散歩の途中、右手路地から甘くて香ばしい匂いがしてきた。
「たいやきわかば」が近づいてきた合図の香り。
路地をちょっと入ってお店を見たら、人がそんなに並んでいないようにみえおめざに一尾、食べていこうかとお店に向かう。
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一時期、テレビ効果で1時間、2時間待つのが当たり前になってたことがあってそれもひと段落したようです。
並んでいたのが3人で、それでもみんな10個、20個と買っていくから時間がかかる。
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一尾一尾焼き上げる天然たい焼き。しかも鉄板からはみ出たヒレを丁寧に切り形をととのえ仕上げていくから20分近くかかりましたか…、1尾もらって茶店で食べる。
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お店の奥では団子焼いててみたらし団子のタレの匂いまで餡子の匂いに混じって朝のお腹がグーグー。たい焼きを入れた袋が汗をかいておりました。大きく太って飛び跳ねるようなめでたい姿の鯛一尾。210円というありがたさ。
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まず真ん中からふたつに割って、お腹の一番太ったところから食べる。
タナカくんとふたりで一尾を食べるときにはボクが尻尾を食べていた。
尻尾のパリパリのところが好きだったからそうしていたんだけど、タナカくんがあるとき、ボクも尻尾が好きなんだ…、ってぼそっと言った。
餡子たっぷりな方がいいかと思った気遣いは余計なお世話だったわけ。
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相変わらずおいしい餡子。塩の加減が強めでそれが甘みにくっきりした輪郭をつけている。粗いこし餡。ときおり豆がホツッと奥歯を叩く感じが心地よく、生地は薄くてパリッと壊れる。焼きたてだからこそのおいしさ。
尻尾の中まで餡子たっぷり。カリッでぽってり…、甘露なり。
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お団子も焼き上がって運ばれてきて思わず手を伸ばして食べちゃいそうにおいしく見える。お店を出たらもう30人ほど並んでいました。ほんの10分で…、おそるべし。
お昼は四ツ谷の「スパゲティながい」。
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先日、同じ「ハシヤ」出身の「スパゲティシュウ」に出会ってそちらも好きな店。メニューもほとんど同じなんだけどそこにないのが「のりチーズ」。
今日はそれを食べたくってしょうがなく、開店前からちょっと並んだ。
まずは小さなツナサラダ。
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たっぷりかかったマスタード味のクリームドレッシングがおいしくってネ…、オイルツナと混じって野菜がメインというよりもツナがメインのゴチソウサラダ。
サラダが食べ終わるタイミングにてメインが完成。
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のりとチーズのスパゲティにキムチと納豆トッピング。
ベースののりチーズにいろいろアレンジを試してこれが一番おいしい組み合わせ…、と今では定番。
木のボウルの中にチーズをすりおろし、茹でたばかりの麺をくわえてかき混ぜる。だから器にチーズがこびりついて仕上がる。上に納豆、刻んだキムチ、海苔を散らしてできあがり。
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かき混ぜます。
スプーンとフォークでひたすらかき混ぜ納豆キムチを麺でからめとらせてく。不思議なのが納豆臭さをほとんど感じぬ。キムチらしさもほぼなくてチーズの香りが鼻をくすぐり食欲さそう。
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おろしチーズとカイエンペパーをほどこしパクリ。
さすがに納豆やキムチの風味を感じるものの、その味わいは濃厚なチーズのそれで強い旨みにキムチの酸味、カイエンペパーの辛味で味が見事にととのっている。
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納豆のとろみが麺のアルデンテを引き立て歯応えたのしく、ときおりキムチがザクっと歯切れてまたうまい。
器にペットリ、納豆チーズが貼り付いてそれまで舐めてしまいそうになる衝動をひたすらこらえ、胡椒をカカッと挽いて香りを鮮やかにする。
気持ちも満ちます…、オキニイリ。