住みたいなぁ…、って思うお店の朝ごはん
曙橋のフレッシュネスバーガーで朝をとる。
家からちょっと歩いたところ。ビルのテナントなんだけど中に入ると民家のような造りの店で、フレッシュネスの展開当初はこういう店が多かった。
「ここに住みたい」って思える店は普段使いにぴったりな店。
マクドナルドに住みたいとは思わないでしょう。
ロイヤルホストは「住めるレストラン」をイメージしながら店舗を作っていったからお店の雰囲気があたたかい。
ここは住めたらいいだろうなぁ…、ってタナカくんといつも言ってた好きな店。
お店の前の通りを庭に見立てて、お店の奥をエントランスにする。エントランスを入るとホビースペースと書斎になってて3段上がったところがリビングダイニング。大きな厨房の前にカウンターがあってネ…、庭の見えるところにお風呂を作る。8段上がった2階はベッドルームにすればいい。
早起きをして朝ごはんを作っていたら、寝ぼけ眼をこすりながらタナカくんが「おはよう」って階段降りてやってくる。
そんなステキがイメージできるステキなお店。そういう家を作ったら渡辺篤史さんを呼ばなくちゃネ…、なんて言って笑っていたのがなつかしい。
フレッシュネスの特徴のひとつだったコンディメントタワーが今も健在です。
昔はケチャップやマスタードも並んでいたけど、ほとんどの人が使うであろうそれらは今はポーションパック。飲み物用の砂糖やガムシロ、ポーションミルク。いろんな種類の辛み調味料が並んでて、ワクワクしちゃう。清潔を保つことがむつかしいから、ほとんどの店はあきらめちゃったこういうことを、今でもやれてるってステキなことです。オキニイリ。
朝のメニューはホットドッグがメイン。レタスドッグにアイスコーヒーを選んでたのむ。460円といううれしい値段。
アイスコーヒーに番号札をまずてわたされ、カウンターの前の席でちょっと待つ。テーブルの上の一輪挿しも昔の通り。
しばらくしてホットドッグが出来上がりトレイを持って2階に上がる。
秘密基地みたいな半地下の席もたのしい。
でも屋根裏みたいな場所から見下ろす景色が好きでいつもこの席。
シラチャーソースをピックアップして持ってきた。
細め、小さめのドッグロール。
レタスが案外たっぷりあって、ソーセージの下をささえる1枚を残してサラダのようにまず食べケチャッププチュっ。
それからシラチャーソースをかけて食べる準備が整う。こんがり焼かれたドッグロールの断面がなんともおいしげ。喉がなる。
ドッグロールはふっかりしている。ちょっと蒸らされたような感じもあってニューヨークの屋台のホットドッグのようで、パリッと焼けたソーセージもジューシー。
ロールとソーセージのバランスもよくいばらぬ感じがボクは好き。
マスタードじゃなくシラチャーソースかけたらアジアの辛みと香りが際立ち夏の終わりのお腹がよろこぶ。
人が集まるエリアでもなく、目立ちもしないし便利でもない。だからずっとのんびりとしたペースを守って今があるんだろうなぁ…、ってしみじみ思う。
そういえばアイスコーヒーがグラスに入ってやってくる。かつての普通が今の贅沢。それをうれしく思う気持ちがなやましくもある今日の朝。