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頑丈なスフレに喫茶店のホットドッグ

東京駅の八重洲口の地下。八重洲地下街の中の「オバカナル」でランチをとった。

フレンチビストロ。
お店によってはベイカリーが併設されていたりしてそこのバゲットは結構おいしい。フランス料理のお店でもパスタをランチで売る店は多い中、ここはパスタを売らずに頑張ってる感があって好き。

とは言えハンバーグがあったりオムライスがあったりはするので、必死に踏みとどまっている感じがするのちょっとたのしい。
「オマールビスクのスフレドリアプレート」をたのむ。
ドリア好きな上、ビスクも好きでこれはたのまずばなるまい…、と思って注文しました。

しばらく待ってやってきたプレート。
スフレが覆った白くて楕円のストゥブ鍋。
キャロットラペにグリーンサラダにバゲットが添えられているのだけれど、ラペもサラダもひと口サイズ。

ストゥブ鍋なんて手のひらの中にすっぽり収まるほどの小ささ。
君、手乗りドリアだねぇ…、って思わずつぶやき笑う。
スフレはこんがり焼きめがついて、細かな泡がぶくぶく湧いたような姿があいらしい。
見た目は儚い感じなんだけどスプーンを当てるとかなり頑丈。
泡だと思い込んでる手首がガクンとするほど。

白身と粉でできるスフレとはおそらく違うんでしょうネ…、ねっとりしていてどこか焼いたマシュマロみたいな食感がある。
タピオカ粉とかなにかのでんぷん質を混ぜて頑丈にしているのかもしれません。

スフレ状のなにものかの下にはビスク。スプーンでスフレを剥ぐと途端にエビのおいしい香りがポワンと噴き出してくる。
ビスクの下には硬めに炊けたご飯少々。ビスクと一緒に食べるとまるでエビのリゾットみたいな味わい。
チーズ控えめで、スフレドリアというよりもスフレリゾットと呼んだほうが収まり良さげな出来栄えでした。

バゲットがひとかたまり。乾いてサクサクした状態で、ふたつに割ったひと切れにスフレをすくいビスクに浸してそっとのっける。
ちょうど一口分のオープンサンドイッチのようで、これがおいしい。ふわふわもっちりしたスフレとパンが混じって口に散らかりとろけるさまはかなり上等。
もっとパンがあればいいのにと思って全部お腹におさめ、まるでお腹が満ちてないのにびっくりしました。さてさて〆はどうしよう…。

昼の貧相なランチでお腹は満たされず、オキニイリの喫茶店「アロマ」にかけこむ。

ホットドッグをたのんでお供にアイスコーヒー。

ドッグロールにソーセージ、レタスにケチャップ、マスタード。
喫茶店のホットドッグはこれでいいんだって思わせるシンプルさ。アロマドッグって名前でこれで400円です。値段もよきなり。
ドッグロールがしっかり焼かれてサクサクしてて、レタスのシャキシャキ、むっちりとしたソーセージとの相性もよく量もほどよい。
満たされなかったお腹と気持ちが満たされる。

キンキンに冷えた真鍮製のマグに入ったアイスコーヒー。
ガムシロ、ミルクをたっぷりいれて唇つけるとその冷たさにハッとしました。おごちそう。


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