ステーキの上に紙が一枚…、ステーキ屋松
午後の予定が急になくなり、せっかくだから前から行ってみたかった店をみてみようと中央線に乗ってガタゴト、三鷹に到着。
牛丼チェーンの松屋を運営している松屋フーズがはじめたステーキ専門店。「ステーキ屋松」が三鷹駅前にある。
いきなりステーキキラーとして全国に展開しはじめた「やっぱりステーキ」を真似たコンセプトとも言われてて、「いきなりステーキキラーキラー」というちょっとばかりスパイシーな存在のここ。
興味津々でやってきてみる。
「松」という文字を牡牛の角の見立てたロゴデザインが、乃木坂の高級ステーキハウス「ハマ」のロゴに見えたりするのもご愛嬌。
お店の入り口外に券売機。タッチパネル式の最新式で券売機の上にはメニューが貼られてる。「松ステーキ」に「松ロース」、「ウルグアイ産リブロース」に「カットステーキ」、それにハンバーグ。グラム数が選べてそれぞれの盛り合わせができるスタイル。
松ステーキとリブロースのそれぞれ100gの盛り合わせ、1500円を選んで食べる。
ご飯にスープ、サラダが着いてきてそれぞれがおかわり自由。スープとサラダはセルフサービスというスタイル。やっぱりステーキと同じシステム。サラダバーは千切りキャベツにポテトサラダ、千切りのにんじん、スイートコーンにわかめと決して種類は多くないけれど、キレイに整えられていて清潔感があるのがさすが。
一人がさみしくないカウンターが主体の店作りでカウンターの上には調味料やナイフフォークがずらりと並んでいる景色。いきなりステーキが作ったこういうオペレーション。今ではこの業態のデフォルトみたいになっちゃった。
サラダやスープをとって席につきしばらくするとお店の人がまもなくステーキが来ますからと紙のエプロンを持ってくる。
しっかり装着。
で、やってきたステーキをみて仰天しました。
熱々の溶岩プレートの上にキッチンタオルが一枚置かれ、爪楊枝がささってる。
すぐにはその意味がわからず、ただただその不思議な景色を見つめてなるほど。肉の脂がはねるのを抑えるための覆いなんだやっと合点して紙をとる。
中には確かに肉の塊が2つゴロンと転がっていて、脂がパチパチ弾けて見える。清潔な紙であろうと思いはする。料理を作っていて余分な脂や調味料をさらしやキッチンペーパーで拭ったりすることもあるけれど、完成品の上ににペトっと張り付いているところをみると、いささか微妙。これが嫌なら来なきゃいいんだ…、と言い聞かせつつステーキ肉に立ち向かう。
肉はほどよい。「松ステーキ」はミスジの部分を使ってる。つまり腕の付け根の筋がきっぱり3本入った部位で、その断面にはかなりしっかりと筋が一本。ただよく焼くと筋はとろけてやわらかになり、噛むとジュワッと旨味ジュースが滲んで出てくる。
リブロースは洋牛らしいさっぱりとしてミルキーな味。悪くないなぁ…、と思って食べるもオリジナルのソースはみんな甘くて独特。結局醤油とワサビ、塩に胡椒がおいしかったりするのがたのしい。
近所にあったら来るかなぁ…、来るかもしれないけど匂いがついても気にならない格好でくることになるんでしょう。溶岩石は蓄熱するし脂を吸い込み肉がさっぱり食べられるという。けれど吸い込んだ肉の脂の匂いが食べてる間に噴き出してきて体に付くのがちと気になった。
ボクはよりレストラン色の強いいきなりステーキの方が好きかもしれないなぁ…。
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