見出し画像

スマッシュバーガーとサムズフライのミッケラー

ひさしぶりに神田の「ミッケラー」。

神田駅の近くにあるのに、なかなか辿り着けないダンジョンみたいな路地の中。
周りは居酒屋、あやしい中華料理店。夜はおそらくにぎわうんだろうけど、昼はゴーストタウンみたいな感じで、いつもしたたか迷うんだけど今日はあっさり来れました。
やっとお店のおなじみさんになれた気がしてニッコリします。
YouTube の極小住宅チャンネルに出てきそうな、民家を丸ごと使ったハンバーガーとクラフトビールの専門店。

1階にハンバーガーを焼く厨房。クラフトビールのタップは2階。お店の人は急な階段を行ったり来たり。足腰強くないと勤まりません。
チーズバーガー、サムズフライ、梅のクラフトソーダを注文します。サムズフライとコールスローがついてくる気軽な値段のセットもあるけど、サムズフライをひたすら食べたく単品メニューを注文しました。
厨房脇のテーブルでのんびり待ちます。改装途中のような店。梁や壁材は剥き出してそこにポツンとBang & Olufsen のスピーカーが置かれているといいうこの意外性。居心地良くてボクは好き。

さて料理完成。
黄色いお皿にチーズバーガー。
緑のお皿にサムズフライ。
サムズフライの量がたっぷりで気持ちが上がる。

粗挽きの牛肉をまとめてグリドルに押し付けながら焼き上げる。
脂が溶け出しグリドルの上に溜まって肉は揚がるように焼き上がる。
脂が抜けて縮んだ挽肉がまるでレースのように仕上がってバンズを持ち上げただけでホロホロ崩れて壊れてしまう。
だから口からお出迎え。

ふっかりとしたバンズは粗くてそっけないほど主張がないのネ…、だからパティの味や食感、風味が活きる。
チーズと粗みじんにしたレッドオニオン、ディルピクルス。たったそれだけ。なのに口の中で繰り広げられる味のパレードのすばらしきこと。

バンズの間でザクッとパティが壊れチーズと混じってとろけてく。肉の旨みに焦げた脂のこうばしさ。脂の甘みが口に広がったと思うと最後に肉やピクルスの酸味で味をひきしめる。
レッドオニオンのみずみずしさと辛味がハッとするほど強烈で、そのおいしさにウットリします。

ふっかりからはじまって、ザクザクを経由してとろけるに至るすべての食感が肉感的であっという間にお腹におさまる。

サムズフライがまたうまい。チーズバーガーと甲乙つけ難いけれどおいしいハンバーガーは他にもいくつもあるけれど、これほどおいしいフライドポテトはなかなか見ない。
作り方が独特なんでしょう。乱切りにしたジャガイモを蒸してから揚げる。芯の部分はホクホクで表面の揚がったところがサクサクしている。
特に揚がった皮がおいしいのネ…極薄のポテトチップスを食べてるみたいな儚く、しかも想像しい食感。
アラカルトの分量でも足りないくらいにお気に入り。

本当はクラフトビールと一緒に食べるのがおいしいんだろうなぁ…、ても梅のソーダも甘み控えめ、香り華やかで十分おいしい。堪能しました…、オゴチソウ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?