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グレースで昔話に花咲かす

お昼ご飯にグレースにきた。

昔、うちの近所にあった喫茶店が移転開業したお店。
喫茶店のときには朝食メニューがたのしくてよく行っていた。
朝食が終わると喫茶店的スパゲティやカレーのランチがはじまって、それがどれもおいしくって重宝してた。

タナカくんはカレーが好きで、朝からカレーを食べることが多かった。
信濃町に移転した今はカレー専門店になっていて、それ今日はなつかしカレーで昼にする。
ロースカツカレーをお願いし、そうだ、朝カレーにはゆで卵がのっていたよなと思い出してゆで卵もトッピングした。

まずはサラダがやってくる。朝食メニューにもランチにもサラダがついてて、そういえばこんなサラダだったよなぁ…、って思いながら写真を撮ってた。
カレーを仕上げたご主人が「ずっと写真を撮り続けてらっしゃるんですか?」って聞くの。モーニングの写真を撮ってらっしゃったのを今、思い出しましたって。

それから昔話に花を咲かせる。
跡地はマガザンルージュっていうお店になった繁盛してらっしゃいますよとか、地球村のおじぃちゃまを先日見かけたけれど元気でらっしゃいましたよとか。
今でも当時のナポリタンを食べたいっていう人が多いんですよというご主人に、ボクはカルボナーラが好きでしたっていうと「カルボナーラじゃないカルボナーラネ」ってご主人答えてふたりで笑った。
ベーコンと卵を炒めて生クリームで仕上げた喫茶店のカルボナーラで、あれは本当においしかった。

カレーもしみじみおいしいの。
サラッとしていてスパイシー。辛さはヒリヒリ、結構強めででも旨みがしっかりしてるから辛い辛いと思いながらも食べる手とまらぬオゴチソウ。

らっきょうじゃなくて粗みじんにした玉ねぎの酢漬けが用意されていて、その爽やかな酸味、辛味がまたなつかしい。

辛さになれるとスッキリとした酸味と渋みが舌に残っていくのを感じる。素材をしっかり炒め焦がして、風味をつけたからでしょう。
そしてお腹があったまる。徐々に体温が上がって頭の毛穴がボワンと開く。髪はなくとも毛穴はあるのよ(笑)。
汗がポタポタ落ちてきてハンカチ片手にひたすら食べる。

細かなパン粉をまとってガリっとあがったロースカツ。
歯応えよくってカレーの合間のよきアクセント。茹でた卵は甘いのネ…、舌がホッとなごんでくれるありがたさ。
カレーもしみじみおいしくて、昔話がなによりゴチソウ。「またおこしください」って声をかけられて頷きました。オキニイリ。


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