グッドモーニングカフェでグッドモーニング
朝の散歩の途中に「グッドモーニングカフェ」。
新宿御苑の脇を歩いている途中、ひときわ強い風が吹き木々の葉っぱが擦れる音が乾いて聞こえ、冬だなぁ…、ってしみじみ思う。
寒い朝でもテラスはにぎやか。
ワンちゃん連れの人たちとスモーカーが入り混じりテーブルがほぼ埋まってる。
そのうちワンちゃんの禁煙権なんて誰かかが言い出すんじゃないかと思ってちょっと笑った。
お店の中はほどよく空いててオキニイリの席もあいている。そこをもらってライスボウルを選んでたのむ。
温泉卵がついてるんだけど、それをスクランブルエッグにかえてくださいって注文つける。ちょっと困ったような顔するスタッフさんに「100円追加になっちゃうんですよね…、それでいいですから」って念をおす。
へへへ、お馴染みさんな感じじゃないか…、ってちょっと思った。アイスティーをお供にもらう。
まずアイスティー。朝の11時まではおかわり自由。それがうれしくしかもここのアイスティーはベルガモットの香りが強くてボク好み。
何年も通って、実は去年はじめて食べてみたのがライスボウル。
ずっとなぜだか敬遠していた。
ところがこれがおいしくて、今ではすっかりオキニイリ。
黒い陶器のボウルでくるのね。
どこか未来の食べ物みたいでまずそこが好き。
しかもボウルの一角を占める黒いなにものか…、乾燥海苔のようにもみえてけれどじっくり観察するとこれが葉野菜。
サラダ用の赤からし菜でモサモサしていて渋み、辛みがほどよくてどこか体に良さそうにみえ、それも好き。
スクランブルエッグの上にたっぷり胡椒がかかり、焼けたソーセージに低温調理の鶏むね肉、焼けたチーズの下にはグリルトマトが隠れてる。
そしてご飯に飴色に焼かれた粗みじんの玉ねぎ、煮詰めたオニオンスープのようなタレがかけまわされてる。この組み合わせがなかなかによい。
葉っぱ野菜をまず全部食べ、ソーセージと鶏むね肉をひと口大に切り分けて焼けたチーズを指でちぎって散らして混ぜあわす。
ざっくり、まだらな感じに混ぜると食べるところで味や食感が違ってたのしい。スクランブルエッグの混ざったところはふっくら、しっとり。
ご飯は硬めに炊けていてだからパラっとちらかる感じがいいのだけれど、トマトを潰して混ぜるととこだけトマトリゾットみたいになるのね。それもおいしい。
ご飯の料理ではあるのだけれど、ご飯の存在感よりも具材の多様な食感や多彩な味や風味がたのしく、分量以上の満足を味わうことができるところもオキニイリ。