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なか卯で鰻重を食べて「なぜ?」って思う

丼系ファストフードチェーンが鰻丼、鰻重を売る季節になりました。
年中、鰻を売ってるチェーンもあるけれど、なか卯のように季節商品でしか売らないところもあってお店の前に幟が立つと季節を感じる。
牛丼の頭と鰻の蒲焼、錦糸卵の「牛うな重」を食べて季節を寿ぐことにする。

店名入りの蓋付きの重箱でやってくるというのが風情があります。
はいからうどんの小さなサイズをお供にしました。
蓋を開けるとおいしい匂いがやってくる。

鼻においしい食べ物ランク付けしたならおそらくかなり上位にくるのが鰻の蒲焼でしょう。
見た目も決して悪くない。
具材がご飯をしっかり隠してくれているのがいいんですよね…、蒲焼の照りがいささか強調されて見えるところはタレが粘度を帯びているから。
なか卯にはいつも山椒が置いてあって、しかもそれがなかなか上等。パラっと散らして鰻をパクリ。

ねっとりしてます、やわらかい。
とはいえ深蒸しにしてふわふわになったお江戸の蒲焼とは違ってほどよき歯応えがある。
脂の塩梅も程よくて決して悪くないなと思う。

錦糸卵がおいしいのね…、ふわふわしていて脂で疲れた舌をリセットしてくれる。
鰻に錦糸卵といえば柳川風の鰻せいろを思い出される。そうそう、この蒲焼の食感は鰻せいろのそれに似ている。
オモシロイ。

鰻に比べて牛丼の頭がいささか貧弱で、鰻の引き立て役と思えばそれもよし。はいからうどんはやっぱりおいしい…、やさしい味とやさしい喉越しにホッとしながら食べすすむ。
ちなみにこれで1190円。

鰻一切れとはいえ安いよなぁ…、しかもセルフサービスじゃなくて料理を運んでくれるんだもん。
巷では安さを売り物にした鰻重専門店が驚くほどの勢いで増えはじめてる。
鰻って確か絶滅危惧種に登録されている希少で高価な食材のはず。
なんで安売りできちゃうんだろう?


ウナギはやはり稀少種ではある

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