歌舞伎座横の歌舞伎そば
銀座で今日は打ち合わせ。
クリスマスが終わると町は一気に年末、正月モード。クリスマスツリーやリースが一夜で門松、しめ縄に変わるところに日本の人の律儀を感じる(笑)。
今年のお外仕事は今日でおしまい。
さてその前に軽く昼食。東銀座の「歌舞伎そば」。
歌舞伎座の裏側にある小さなお店。古い民家の一階で間口が狭く、奥へ奥へとカウンター。一番奥にそばを茹でる大きな釜がドンっと置かれて、たっぷりのお湯で仕上げた麺をザルでとる。
メニューは少なく、かけそば、せいろ、かき揚げのせに海苔のせ、それらの組み合わせ。
かき揚げせいろの海苔のせにする。いまどきたったの520円。
食券買って厨房入り口にいるおばちゃんに渡して奥へ奥へと突き進みオキニイリの大釜の前。湯気と一緒にボクのかき揚げ海苔せいろが出来上がる。
ざるを敷いた木皿にそば。
周りにひと口大に揚げたかき揚げが盛り付けられて切り海苔パラリ。
表面すべすべ、みずみずしいのが特徴の麺。
ひと口目はちょっと水っぽく感じるほどで、だからとっぷり、タレに浸してズルンとすする。
そば猪口を口に近づけ唇つけて、ズズッと吸い込む。
空気と一緒にタレが霧状になってそばとからんで口の中へとやってくる。
甘さ、辛さのバランスのよいおいしいタレでそばの味がしっかり整う。
ツルンと唇撫でて口に飛び込んでくる麺。ザクザクとした歯応えたのしい仕上がりで、噛めば噛むほどそばの風味が強くなる。そばがちょっと太めということもあるのでしょうネ…、口の中での存在感がかなりあるのがオキニイリ。
かき揚げがまた独特。野菜のかき揚げなのですネ。メインは玉ネギ。そこににんじん、さつまいもを千切りにしたのをあわせて一口大に揚げている。
衣は薄づき。玉ねぎ自体はシャキシャキ甘い。タレにトプッと浸して食べると、タレに油が移ってコクがでてきて旨い。
ワサビが蓋付き器にぎっしり詰められ使い放題というのもうれしい。
麺に直接、たっぷりのっけて食べるのが好き。ひ弱に感じるそばの風味をワサビの香りでおぎなう感じ。かき揚げの油の香りもひきしまり、油のおかげで辛味が甘みに変わっていくのもオモシロイ。
タレにそば湯を注いで〆。かえしの風味にかくれてた出汁の香りや旨みがグイッと顔をのぞかせ、お腹もあったか。仕事に向かってレッツラゴ。